【いすゞ製エンジンの前輪駆動】2代目ロータス・エラン 英国版中古車ガイド

2020.06.02

サマリー

ロータスは後輪駆動、という伝統を打ち破った2代目エラン。新車当時は大成功とは呼べなかったものの、中古車となった今では、魅力的なオープンスポーツとなっています。英国編集部が注意すべきポイントを解説します。

もくじ

FFが故に人気の伸びなかった2代目
日本製エンジンのおかげで信頼性は高い
不具合を起こしやすいポイント
専門家の意見を聞いてみる
知っておくべきこと
いくら払うべき?
英国で掘り出し物を発見

FFが故に人気の伸びなかった2代目

text:John Evans(ジョン・エバンス)
translation:KENJI Nakajima(中嶋健治)

 
2代目ロータス・エランは、英国製スポーツのシンデレラと呼んでも良いかもしれない。お姉さんのエリーゼは脚光を浴びる中で、2代目エランはずっと下積みを積んできた。

1960年代に登場した初代は、伝説的ともいえる存在となった。他方、1989年に登場したM100と呼ばれるエランも、れっきとした2シーターのロードスターだ。

ロータス・エラン(2代目M100型・英国仕様)
ロータス・エラン(2代目M100型・英国仕様)

ところが偶然にも同じ年に、マツダMX-5(ロードスター)が登場。タイミングが良くなかった。

皮肉なことに、マツダ・ロードスターも初代エランから多くのヒントを得ていた。縦置きのフロントエンジン・リアドライブレイアウトを採用している。一方のM100は、横置きエンジンの前輪駆動。

スポーツカーの純粋主義者は、動揺を隠せなかった。だが実際に試乗してみると、不安を良い意味で裏切ってくれた。

2代目エランも、高剛性のスチール製バックボーン・シャシーに、軽量なコンポジット製ボディをまとっている。ロータスの基本レシピといって良い。違った点は、ゼネラルモーターズ(GM)から資金提供を受けていた点。

当時のGMは、いすゞ社の株式も所有していた。結果、2代目エランへは日本製の信頼性に優れた、1.6L 4気筒エンジンが搭載されている。ロータスが大きく手を加え、自然吸気とターボチャージャー付きが選べた。

自然吸気は130psを発生させ、ターボ付きは165psを獲得。SEというグレード名が与えられ、人気も高かった。発売当初は自動車雑誌の評価も良く、売り上げは堅調だった。だが、長くは続かなかった。

見た目は魅了させるほどとはいえず、生産コストも高く付いた。横置きの前輪駆動が足を引っ張り、人気が加速することはなかった。

 
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