【M3も巨大グリル!】次期BMW M3 3.0L直6で480ps 9月に欧州発表へ

公開 : 2020.07.10 20:52

次世代「BMW M3」の試作車を撮影。M4と同じ、あの「巨大キドニーグリル」を採用することが、確認されました。パワー増強/軽量化が施され、0-97km/h加速は3.9秒未満になることが期待されます。

新しいM3

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

9月に欧州で発表予定となる、次世代型「BMW M3」のプロトタイプが目撃された。

最小限のカモフラージュを施された今回のテスト車両は、兄弟モデルのM4と同じ、巨大なキドニーグリルを備えていることが明らかになった。

次期BMW M3のテスト車両
次期BMW M3のテスト車両

プロトタイプは、これまで何度も目撃されていたが、いずれもノーズが隠されていたのだ。

標準の4シリーズの発表で、BMWのデザイン・チーフであるドマゴジ・デュケツは「二極化した」デザインは「ブランドを形作るもの」となるが、M3には反映されないと述べていた。

「3シリーズは、より合理的でシリアスなモデルなので、水平なデザインとなります」

「4シリーズのようなクーペは、BMWのエキゾチックな部分を表現するべきでしょう」

しかし、共有のデザイン要素を持ち、メカニカルの面でも同じ2つのパフォーマンス・モデルは、そのつながりを強めることとなったようだ。

フロントエンド以外の部分では、標準の3シリーズの全体的なデザインを維持しているように見られる。

ホイールアーチの拡大、微妙に変更されたリアスポイラー、4本の大径エグゾーストなど、パフォーマンスを重視したスタイルの微調整が加えられている。

以前リークされた画像では、リアセクションにブラックの樹脂パーツが存在し、ダウンフォースを強化するリア・ディフューザーを備えていることがわかっている。

パワートレイン 四輪駆動も?

待望のパフォーマンス・サルーンは、BMWのツイン・スクロール・ターボチャージャー付き3.0L直列6気筒エンジンのアップデート・バージョンが搭載され、480ps/61.2kg-mを発生する。

発表後間もなく、M3として初めて四輪駆動のオプションが提供されるが、電動化の可能性は消えたと予想されている。

次期BMW M3のテスト車両
次期BMW M3のテスト車両

ただし、CO2排出規制をクリアするため、2020年型M3以降のモデルは、何らかの形で電動化する必要があるだろう。

パフォーマンスについては明らかにされていないが、軽量化とパワー増強がなされた新型は、現行M3 CSの0-97km/h加速3.9秒よりも俊足になると予想されている。

欧州ではトランスミッション形式は、6速マニュアルギアボックス、またはオプションの8速オートマティックから選べることになるだろう。

このオートマティックは、内蔵のエレクトリック・ローンチコントロール・システムのおかげで、より優れた加速性能を発揮する。

次期M3は、アルミニウムと高強度スティールからなるCLARプラットフォームにより剛性が向上されており、また、トレッドの拡大と、改良されたサスペンション・システムにより、クラストップの動力性能を実現すると言われている。

また、堅いシャシーはクルマに伝わる振動を減らし、より洗練された乗り心地を提供する。

柔軟なスプリングレートを採用することで、クルマ全体のパフォーマンスを妨げることなく、快適でより順応性の高い乗り心地を味わえるという。

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