三菱デリカD:5が初登場から19年を経て、過去最高の販売台数を記録 セオリーに当てはまらない魅力とは【自動車ニュースを読む】
公開 : 2026.04.28 12:05
毎日発信されるプレスリリースの中からピックアップし、ジャーナリスト橋爪一仁が分析するコラムです。今回は三菱デリカD:5の2025年度国内販売台数が、過去最高を記録したニュースについて解説します。
2025年度に過去最高の販売台数を記録
4月16日、三菱自動車(以下三菱)は『デリカD:5』の2025年度(2025年4月~2026年3月)国内販売台数が2万6379台で、2007年1月の発売以来、これまで最多であった2007年度を上まわり、過去最高の販売台数を記録したと発表した。
SUV人気やアウトドア志向の高まりに加え、デリカD:5はSUVの走破性にミニバンの快適性と使い勝手を融合させた『オールラウンドミニバン』という、三菱ならではのユニークな商品性で好評を得たと分析。

2013年のクリーンディーゼルエンジン導入や2019年のデザイン及びパワートレイン大幅改良など継続的に商品力を強化してきたとはいえ、2020年度以降は年度の販売台数を更新し続けているのは驚異的である。
デリカの歴史は古く、1968年に初代モデルを発売。その後デリカスターワゴン(2~3代目)、デリカスペースギア(4代目)、デリカD:5(5代目)と進化し、歴代モデルの販売累計は約140万台、デリカD:5の販売は31万台を超え、三菱を牽引してきた。
同社の中澤範行国内営業本部長も「SUVの走破性とミニバンの快適性を高次元で融合させた唯一無二のパッケージは、変化する市場環境の中においても揺るがない魅力として評価されており、今後もその価値をさらに高めていきます」とコメントを出している。
人気の要因は、質実剛健の超実力派であること
デリカD:5の特徴は、リブボーンフレームによる堅牢で高い剛性を持つ車体を備え、荒天時や悪路でも確実に乗員や荷物を目的地まで運ぶ、唯一無二のオールラウンドミニバンであること。その質実剛健な安心感と信頼によって、多くのユーザーから長年に渡って支持されてきた。
絶えず進化を続け、今年1月には新デザインのフロントグリル、フロント及びリアバンパーやホイールアーチモール追加などで、より一層力強いエクステリアデザインを採用。インテリアも8インチカラー液晶メーターの採用とインパネやシート生地の変更で、先進性だけでなく、頑丈で実用的なギア感とプレミアム性も向上している。

走りでは、車両運動性能を向上させるAWC(オール・ホイール・コントロール)を『S-AWC』へと進化させ、4つのドライブモード(エコ/ノーマル/グラベル/スノー)と、下り坂でも車速を一定に保つヒルディセントコントロールも採用した。
安全面では衝突被害軽減ブレーキに自転車の検知も追加し、誤発進抑制機能は後退時のアクセル踏み間違えにも対応。さらにマルチアラウンドモニターのカメラ画質を約3倍高めて、両サイド、フロントのビュー画面やバードアイ、透過フロントサイドのビュー画面も増えて視認性を向上している。
他にも各種機能が進化、アップグレードしており、最上級グレード『P』が予約注文で全体の8割以上と人気が高いことからも、ユーザーはデリカD:5のプレミアム性を求めていると分析できるだろう。



























































