歴史上初めてクルマで旅行したのは誰? 自動車業界の「世界初」 29選(後編) 車検や速度制限の始まりとは

公開 : 2026.05.05 11:45

ガソリンスタンド、信号機、スピードカメラ、パーキングメーターなど、現在の自動車社会を支えている装置や仕組みはいつ頃に登場したのでしょうか。今回は自動車業界における「世界初」の数々を紹介します。

パーキングメーター

パーキングメーターは1935年7月、米国で弁護士兼ジャーナリストのカール・マギー氏(1872〜1946年)の提案により登場した。彼はオクラホマシティの交通渋滞を緩和できると期待していた。デザインは異なるものの、同様の機械が1958年7月にロンドンに設置されている。写真のものは1940年製のカリフォルニア州ロングビーチにあるものだ。

長らく、料金の支払いはメーター内に硬貨を入れるという形式で行われてきた。現在でも多くの場所で可能だが、デジタル決済が一般的になってきている。

パーキングメーター
パーキングメーター

ラリー

モータースポーツの黎明期には、レースとラリーを区別する要素は現在ほど明確ではなかった。とはいえ、1911年のラリー・モンテカルロ(ラリーの言葉が初めて使われたイベントと思われる)は、異例なほど緩やかなスケジュールで、参加者はスタート地点を選択することができた。

これらの用語は時折無造作に混同されるが、今日のレースとラリーは、野球とテニスほど似ていない。ラリーは、ドライバーとコ・ドライバーが公道走行可能な車両に乗り込み、さまざまな道路でライバルたちとタイムを競うものである。

ラリー
ラリー

道路地図

道路地図の定義をどの程度広くとるかによるが、最初のものは紀元前1160年頃にはすでに描かれていた可能性がある。自動車時代において、米国のランドマクナリー社は先駆者の1つであり、1904年に『New Automobile Road Map of New York City & Vicinity(ニューヨーク市およびその周辺の新しい自動車道路地図)』を出版した。

何十年もの間、道路地図や地図帳は見知らぬ土地で道を見つける唯一の手段だった。今でも毎年新しいものが発行されているが、カーナビゲーション・システムの急速な普及に伴い、かつてのような不可欠な存在ではなくなっている。

道路地図
道路地図

道路標示

世界中のほぼすべての舗装された公道では、塗装という形で標示が設置され、利用者に情報を提供している。これは当然のことのように思えるが、もちろん、標示など存在しなかった時代もある。

最初の道路標示は一般的に、1911年に登場したと言われている。この年、米国ウェイン郡道路委員会のエドワード・ハインズ氏の提案により、ミシガン州トレントンの道路に中央線が描かれた(写真)。英国で最初の道路標示は、1914年にケント州アシュフォードで設置されたものとみられる。

道路標示
道路標示

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

自動車業界の「世界初」 29選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事