自動車業界の「世界初」 29選(前編) ガソリンスタンドはいつ登場した? 現代の社会を支える装置や仕組み

公開 : 2026.05.05 11:05

ガソリンスタンド、信号機、スピードカメラ、パーキングメーターなど、現在の自動車社会を支えている装置や仕組みはいつ頃に登場したのでしょうか。今回は自動車業界における「世界初」の数々を紹介します。

よく知る装置や仕組みの起源とは

AUTOCARの読者なら、自動車業界がいかに急速に発展しているか、よくご存知だろう。

自動車は19世紀後半に登場して以来、富裕層や冒険家たちの遊び道具から、何百万人もの人々の日常の移動手段へと変化してきた。それに伴い、道路標識、速度制限、高速道路など、社会を支えるインフラ全体も大きく進化を遂げた。

ドラックレースの起源は? など、現在の自動車社会を支えている装置や仕組みを辿る。
ドラックレースの起源は? など、現在の自動車社会を支えている装置や仕組みを辿る。

本特集では、安全性、法規制、利便性、スポーツの各分野における発展の経緯と、その起源について紹介する。

自動車販売店

世界初の自動車販売店を特定することはもはや不可能かもしれないが、そうした事業は1900年以前に確実に存在していた。ウィリアム・メッツガー(1868〜1933年)は、早くも1897年にデトロイトでウェイバリー社の電気自動車を販売しており、デトロイトとニューヨークの自動車ショーの創設にも携わっている。

今日では、テスラやごく小規模なメーカーを除けば、新車を購入する際は必ず販売店(ディーラー)を利用することになる。また、米国の多くの地域では、メーカーから直接新車を購入することは禁じられている。

自動車販売店
自動車販売店

自動車運搬船

自動車の黎明期から水上輸送は行われてきた。この目的に特化した船舶が一般的になったのは1970年代に入ってからだが、1946年9月にはすでに「エンパイア・セドリック(Empire Cedric)」号が、ロンドン東部のティルベリーからオランダのロッテルダムへの商業用ロールオン・ロールオフ(RO-RO)サービスに初めて就航している。

現在では、1000台以上の自動車を輸送できるフェリーが存在する。そして新車を中心に大陸間を輸送するために設計された世界最大級の船舶は、その約8倍の輸送能力を誇る。

自動車運搬船
自動車運搬船

カーシャトル

英国の鉄道用語において、カーシャトルとは所有者と車両が同乗できる列車のことを指す。最も有名な例の1つは、英仏海峡の下を走るフランスと英国を結ぶユーロトンネルである。

グレート・ウェスタン鉄道は1924年から1966年にかけて、不規則な運行スケジュールのフェリーに代わるものとして、イングランド西部のセバーン川で同様のサービス(おそらく史上初)を展開していた。1966年に全長約1.6kmのセバーン橋が開通したことで、カーシャトルは不要となった。

カーシャトル
カーシャトル

キャッツアイ

英国ウェスト・ヨークシャー州ハリファックス出身のパーシー・ショー(1890〜1976年)によって発明されたキャッツアイ(ロードスタッド=道路鋲という別名もある)は、1934年に特許を取得し、翌年から販売開始された。

光を反射し、設置場所によって色が異なる。英国やアイルランドでは極めて一般的だが、世界の他の地域ではそれほど普及していない。

キャッツアイ
キャッツアイ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

自動車業界の「世界初」 29選の前後関係

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