まだまだ頑張る現役総編集長の奮闘録

2026.04.28

今回の笹本総編集長コラムは、老舗の空冷ポルシェ整備工場である佐藤自動車工業所の佐藤正敏社長の訃報となります。総編集長にとって佐藤氏は、50年前にポルシェ356クラブを共に立ち上げた仲間であり、愛車を託すメカニックでもありました。

【笹本総編集長コラム】ポルシェ356の生き字引、佐藤正敏さんが亡くなりました

もくじ

50年来の付き合いだった佐藤正敏さん
356好きが集う居心地の良い工場
コンクールでは日本一厳しいジャッジに貢献
名調子の司会はクラブイベントの名物
クラブ創立50周年を目前に……

50年来の付き合いだった佐藤正敏さん

愛車の1955年 ポルシェ356プリAで、ツーリングを楽しむ佐藤正敏さん。

ポルシェ356クラブの最長老の一人で、1976年8月1日のクラブ創立以来、50年にわたって親しくお付き合いをさせていただいた佐藤正敏さんが4月20日に亡くなられた。

佐藤さんは江戸川にある佐藤自動車工業所を経営され、ポルシェ356を始めとした空冷ポルシェの駆け込み寺として、その筋では誰もが知る存在であった。

深い知識と長い経験に裏打ちされた技術力は抜きんでており、このAUTOCAR JAPANのスペシャルショップの記事でも、毎回、「そうか、こういう事だったのか」と得心するようなトラブルシューティングが多く、まさに、佐藤さんならではの独壇場であったと思う。

356好きが集う居心地の良い工場

佐藤さんが経営する、東京都江戸川区の佐藤自動車工業所。その工場内は、常に356をはじめとした空冷ポルシェで賑わう。

私も随分昔から、佐藤さんに356の車検は全てお願いしており、いつも車検完成後、引き取りに行った折には、何台もの356が並ぶ工場内を見て回ったり、貴重な部品類が展示されたショールームで話し込んだりして、今思えば、随分と仕事の邪魔をしてしまったように感じる。

でも、それだけ356好きには、最高に居心地の良いところであったのだ。そんなときの佐藤さんは、嫌な顔ひとつせずにニコニコと対応してくれ、爽やかな気持ちになって帰るのが常であった。

コンクールでは日本一厳しいジャッジに貢献

ポルシェ356クラブのコンクール・デレガンスでは審査員として活躍。プロとしての見識は、日本の356のレベルを引き上げた。

このようなハイレベルな知識を持つ佐藤さんは、356クラブのコンクール・デレガンスの折には、かならず、審査員の一人として日本一厳しいジャッジに貢献したが、その適格な指摘には、皆納得したものである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長、2024年8月より総編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。

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