最古のナンバープレートは数千万円級? 自動車業界の「世界初」 29選(中編) 立体駐車場や高速サービスエリアの起源

公開 : 2026.05.05 11:25

ガソリンスタンド、信号機、スピードカメラ、パーキングメーターなど、現在の自動車社会を支えている装置や仕組みはいつ頃に登場したのでしょうか。今回は自動車業界における「世界初」の数々を紹介します。

グランプリレース

最初のグランプリレースは、1906年6月にフランスのル・マン近郊の公道で開催された。当時、他国よりもはるかに多くのレースカーを製造していたフランスは、それまでのゴードン・ベネット・カップで各国から3台しか出場を認められないことに不満を抱いていた。

フェレンツ・シシュは1906年の同レースをルノーで制した。グランプリに出場したハンガリー人はシシュを含めて歴史上2人しかおらず、もう1人はゾルト・バウムガルトナーである。

グランプリレース
グランプリレース

ヒルクライム

ヒルクライムでは、スタート地点よりも標高の高い地点にフィニッシュラインが設けられており、参加車両は単独で走ってタイムを競う。最初のヒルクライム大会は1898年、パリ近郊のシャンテルーで開催された。

おそらく世界で最も有名なヒルクライムコースは、1916年から大会が開催されている米国コロラド州のパイクスピークだろう。また、英国ウスターシャー州のシェルズリー・ウォルシュは1905年から運営されており、創設以来(戦時中を除く)毎年使用されている世界最古のモータースポーツ会場である。

ヒルクライム
ヒルクライム

陸上速度記録

最初の公式陸上速度記録は、1898年12月にガストン・ド・シャスルー=ローバ伯爵(1866〜1903年、写真)によって樹立された。彼とベルギーのカミーユ・ジェナツィは、その後4か月にわたり電気自動車で記録を競い合ったが、最終的にジェナツィが時速65.79マイル(105.88km/h)を記録。この速度は3年間破られることがなかった。

1924年7月のアーネスト・エルドリッジ以降、記録保持者はすべて英国人か米国人である。現在の(そして初の超音速)記録は、1997年10月にアンディ・グリーンによって樹立された。

陸上速度記録
陸上速度記録

モータースポーツ

現在では世界的なスポーツとなっている自動車レースだが、初期の歴史は驚くほど閑散としたものだ。最初の公式レースは1887年4月にパリで開催されたが、出場者が1台しか現れなかったため、あまり真剣に受け止められていない。

1894年のパリ・ルーアン・レースは比較的高く評価されているが、それでも優勝はプジョーとパナール・エ・ルヴァッソールが分け合った。実際にはド・ディオン・ブートンの方が速かったにもかかわらず、2台とも主催者の「理想に最も近い」とされたからだ。

モータースポーツ
モータースポーツ

1895年のパリ・ルーアン・パリ・レースは、おそらく現代のレースに最も近いかもしれないが、ここでも優勝トロフィーは、1位より11時間も遅れてゴールしたプジョーに贈られた。その前にいた2台の車両は、規定の4シーターではなく2シーターだったため、そもそも出場資格がなかったのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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