EQB超えの人気は確実 メルセデス・ベンツGLB EQテクノロジー(2) ひと回り大きいSUVへ匹敵する実用性 シングルでも充分活発

公開 : 2026.05.04 18:10

真に7シーターと呼べる車内を獲得したEQBの後継、GLB EQテクノロジーが登場。シングルモーターでも不満ない動力性能を備え、実航続は480km以上が予想されます。UK編集部が初試乗です。

シングルモーターでも不満ない動力性能

メルセデス・ベンツGLB EQテクノロジーの運転体験は、まさに高級車へふさわしい。今回は、シングルモーターの250+とツインモーターの350 4マティックへ試乗したが、どちらも動力性能には余裕がある。操縦性や快適性、遮音性のレベルも高い。

殆どの人は、250+でも非力に感じることはないはず。かといって、予算を少し追加すれば、1段パワフルな350 4マティックも視野に入り、なかなか悩ましい。フロントモーターを追加しても重量増は50kg以下で、航続距離も目立って短くなるわけではない。

メルセデス・ベンツGLB 250+ ウィズEQテクノロジー・スポーツ(欧州仕様)
メルセデス・ベンツGLB 250+ ウィズEQテクノロジー・スポーツ(欧州仕様)

回生ブレーキの効きは、シフトセレクターのレバーを前後に倒すことで変更可能。AMGラインでは、ステアリングホイール裏にパドルも追加される。オート・モードも用意されるが、任意に減速感を調整できるうえ惰性走行にも対応し、速度管理しやすい。

モード問わず多様な条件へ対応するエアサス

サスペンションは、標準では一般的なダンパーながら、AMGライン・プレミアムへアップグレードすると、英国仕様ではアダプティブダンパーを組める。試乗車のように。アルミホイールも、20インチへ大径化されるけれど。

スポーツ・モードでは適度に引き締まり、高速域での安定性を向上。コンフォート・モードを選ぶと、郊外の一般道に多いツギハギも、滑らかに吸収してくれる。

メルセデス・ベンツGLB 250+ ウィズEQテクノロジー・スポーツ(欧州仕様)
メルセデス・ベンツGLB 250+ ウィズEQテクノロジー・スポーツ(欧州仕様)

とはいえ、どのモードでも多様な条件へ対応し、乗り心地は良好。路面の凹凸をそつなく処理し、あえてドライブモードを切り替える必要性は感じにくいかも。

ステアリングは滑らかに操れ、反応は直感的。7シーターのSUVへ、期待する以上といえる。車重は2200kgとのことだが、カーブが連続する峠道でも、背の高いボディを弄ぶような印象はない。まるでサルーンのCLAのように、身のこなしは洗練されている。

現実的に480km以上狙える航続距離

現実的な航続距離は、今回試乗した限り、250+で480km以上は狙える印象。350 4マティックでも、450km以上は1充電で走れそうだ。ちなみに、BMW iX3の方が航続距離はやや有利。そのかわり、7シーターではない。

高効率へ貢献するのが、簡単に強さを選べる回生ブレーキ。運動エネルギーを、効果的に電気へ変換できるように感じられた。もちろん、高度な駆動用モーターやインバーター、滑らかなスタイリングなどの、相乗効果でもある。

メルセデス・ベンツGLB 250+ ウィズEQテクノロジー・スポーツ(欧州仕様)
メルセデス・ベンツGLB 250+ ウィズEQテクノロジー・スポーツ(欧州仕様)

急速充電は、最大320kWまでと高速。ただし、従来の電圧400Vの急速充電器には、オプションのコンバーターが必要になる。800Vの機器が普及し、必要性は低いと思うが。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

メルセデス・ベンツGLB EQテクノロジーの前後関係

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