7代目トヨタ・セリカは大胆デザインが仇に? 異様に安い中古車は今が狙い目【第5水曜日の男、遠藤イヅルの令和的ヤングタイマー列伝:第7回】
公開 : 2026.04.29 12:05
こんにちは。クルマを主体としたイラストレーター兼ライターの遠藤イヅルです。年に数回だけやってくる『第5水曜日』に、『今見直したい』ヤングタイマー世代のクルマについて記す当連載。第7回は、『7代目トヨタ・セリカ』をお送りします。
現時点で最後のセリカ
かつてトヨタの2ドアモデルとして大きな存在感を発揮していた『セリカ』。
同社を代表するスペシャリティ/スポーツモデルとして人気を博し、1970年に初代が誕生してから2006年に生産が終わるまでの36年間、7世代にわたり、世界各地で販売が行われました。

販売終了から20年が経過した2026年現在でもネームバリューが高いセリカだけに、GRブランドから復活するという噂もあります。2024年11月に行われたラリージャパンのトークショーで、トヨタの中嶋裕樹副社長が「セリカやっちゃいます」と話して、復活を示唆したほどです。
『日本初のスペシャリティカー』と謳われる初代は言うまでもなく、近年では、初代の影に隠れがちだった2代目、エッジが立ったデザインが個性的な3代目、FF化された『流面型』こと4代目、エディ・マーフィのCMが記憶に残る5代目、そして丸目4灯が特徴の6代目を思い出す人は多いことでしょう。
ことさら4代目から6代目では、4WD+ターボで戦闘力を高め、WRC(世界ラリー選手権)で活躍した『GT-FOUR』のイメージが強いはずです。
ではそのあとの7代目セリカとなると、残念ながらあまり注目されていないのが現状です。現時点で『最後のセリカ』なのに……。
大胆に行われたデザインとキャラクター変更
登場は1999年。既にミニバンとSUVが市場で確固たる地位を固めた頃で、セダンや2ドアモデル、スポーツカーを取り巻く環境もたいへん厳しい時代でした。
しかしトヨタは、そんな時にセリカをフルモデルチェンジ。その意気込みは強く、従来はセダンと共用していたプラットフォームはセリカ用に一新。これにより大幅な軽量化も実現しました。

デザインも曲面主体だった6代目から大幅に変更。低く尖ったノーズに縦長のヘッドライトを置き、ドアから後部にかけて彫りの深いキャラクターラインを走らせました。テールゲートを備えた2ドアクーペという設計は同じですが、強い傾斜角が美しいクーペルックを作り上げています。
キャラクターも大きく変わりました。セリカの象徴でもあった4WDターボを廃止。ホイールベースを100mm延長して安定性を高めるなど、ゴリゴリのスポーツカーというよりは『ライトな新感覚GT』を標榜しました。『レビン/トレノ』が廃止となり、その後継車的な立ち位置が求められていたのも関係しているでしょう。
エンジンは2リッターから1.8リッター化に変更されましたが、ノンターボでも190psを叩き出す新開発の連続可変バルブタイミング&可変リフト機構(VVTL-i)を盛り込んだ『2ZZ-GE型』エンジンを用意。
足まわりにスーパーストラットサスペンション採用したモデルも継続するなどスポーツ性は維持し、軽量な車体もあいまって、操縦性能には高い評価が与えられました。













