「これほど評価が分かれたクルマは珍しい」 物議を醸したBMW 29選(後編) 攻め続けるバイエルンの雄

公開 : 2026.05.04 11:45

BMWは輝かしい歴史の中で素晴らしいクルマを数多く生み出してきましたが、議論を呼んだものもあります。安価な3輪車やリアエンジンの小型車、奇抜すぎるスタイリングなど、物議を醸したクルマを29台紹介します。

BMW X6(2007年)

3世代すべてにおいて、X6はクーペとSUVを融合させた奇妙なスタイルだが、好む人も多いようだ。まったく異なる要素を1台のクルマで調和させる難しさは、初代モデルの発売時点で明らかになった。

その走りの性能とコストパフォーマンスを称賛しつつも、当時のAUTOCARは外観を「挑戦的」と表現し、「これほどまでに評価が分かれたクルマは珍しい。そして、その評価の多くが否定的なものだったこともまた珍しい」と付け加えている。

BMW X6(2007年)
BMW X6(2007年)

BMW i3(2013年)

i3は電気自動車(EV)を好まない人々からは冷ややかに見られていたかもしれないが、一時はBMW社内でも物議を醸していた。プロジェクトの初期から関わっていたヴィーラント・ブルッフ氏は、「社内には、『i3の開発に関わるエンジニアたちは、我々が懸命に稼いだ資金をすべて無駄にしている』という声がありました」と語っている。

販売台数は日産リーフの半分以下にとどまり、決して大ヒット作とは言えないが、i3は独創的であり、そのスタイリングは奇抜ながらも古さを感じさせることはなかった。2022年に生産が終了した際、AUTOCARは惜しみながらも見送った。

BMW i3(2013年)
BMW i3(2013年)

BMW 2シリーズ・アクティブツアラー(2014年)

BMWはクーペ/コンバーチブルの2シリーズと、コンパクトミニバンの2シリーズを同時期に導入したため、名称において混乱を招くことは避けられなかった。

しかし、そのような問題も、アクティブツアラーが前輪駆動を採用しているという事実の前では些細なものだった。これはBMWの歴史上前例のないレイアウトであり、同社も以前のマーケティングでは否定的に捉えていたものだった。

BMW 2シリーズ・アクティブツアラー(2014年)
BMW 2シリーズ・アクティブツアラー(2014年)

とはいえ、この方針転換は必然的な流れであり、実現も難しくはなかった。アクティブツアラーは、BMWが2001年に再始動させたミニ(MINI)ブランドと同じプラットフォームをベースにしている。

BMW i8(2014年)

並外れた空力デザインにより、i8はその高額な車両価格に見合うだけの価値があるように見えた。確かに速かったが、評論家たちは、細くて硬いコンパウンドのタイヤによってハンドリングが不安定になっていること、そして45km/l以上という公称燃費は夢物語に過ぎないことを指摘した。

しかし、見た目の素晴らしさに関しては誰も否定できなかった。それは今も変わらない。

BMW i8(2014年)
BMW i8(2014年)

BMW M3(2014年)

直列4気筒、直列6気筒、そして直近ではV8といった、パワフルな自然吸気エンジンを搭載したM3を30年近く生産してきたBMWだが、4代目では時代の流れを受け入れ、ついにツインターボの3.0L直列6気筒エンジンを導入した。

当然ながら、そのエンジン音は歴代モデルに比べてややこもったものになったが、低回転域での力強さは疑いようがなかった。「ただ、このターボエンジンに、先代エンジンと同じような鋭いスロットルレスポンスや魅力的なサウンドは期待しないほうがいい」と当時のAUTOCARは記している。

BMW M3(2014年)
BMW M3(2014年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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