前年割れ続く登録車 好調なブランドは?「2018年2月に売れた日本車」

2018.03.31

2018年2月の新車販売について、恒例のクイズ! 登録車(軽自動車の規格を超える自動車)の前年割れが続いています。その中でも好調をキープするブランドはどこでしょう? ランキング・トップ10とあわせてレポートします。

Q:前年割れが続く「登録車」の新車販売。その中でも好調なブランドは?

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

A:スズキレクサス

スズキは前年同月比13.3%増で7カ月連続、レクサスは同68.1%増で5カ月連続でのプラスを達成。いずれも新型車の積極的なリリースが奏功した。

2月の新車販売 5カ月連続のマイナス

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2018年2月の全体での国内新車販売台数は、前年同月比2.2%減の47万3872台と5カ月連続でのマイナスとなった。カテゴリー別では、
・登録車:同4.9%減の29万6665台と5カ月連続での前年割れ
・軽自動車:同2.6%増の17万7207台と2カ月連続でのプラス
を記録した。

市場動向について業界団体の関係者は、「2月の新車販売は登録車の新型車効果が一巡したこともあって、5カ月連続で前年実績を下回った。また、登録車においては日産自動車が前年同月比4.5%減と5カ月連続で、スバルが同19.8%減と4カ月連続でマイナスとなり、完成検査不正問題の影響が予想以上に長引いている」と分析。


「一方、新型車を精力的に発売しているスズキは同13.3%増で7カ月連続、レクサスは同68.1%増で5カ月連続でのプラスを達成した。とくにスズキはスバルを上回る販売台数を記録し(スズキ1万874台、スバル1万605台)、ブランド別で第5位に入る健闘を見せている」と解説している。

今後の展開については、「日産はマイナス幅が徐々に縮小しており、回復軌道に乗りつつある。翻ってスバルは燃費および排出ガスのデータの書き換えが発覚し、ブランドイメージのさらなる悪化は避けられそうにもない。ただし、全体の受注に関しては軽自動車を中心に比較的堅調で、また春に向かって販売を伸ばしそうな登録車も各メーカーから発売される予定なので、これらがどれくらい数字を伸ばすかが販売復調のキーポイントになる。一方、アメリカのいわゆる “貿易戦争” 発言、それに伴う株価の値下がりや円高の進行などによって市場の消費意欲がどうなるかは不安要素」と分析した。
 

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