エコカーカップ2018サマーフェスティバル　エコドライブを競う新たなモーターレジャー

公開 : 2018.09.19 17:10

富士スピードウェイで開催されている『エコカーカップ』をご存じですか？　編集部的にはノーチェックだったこのレース。ゴメンナサイ、実際は非常に濃いイベントでした！　ということで、その真実は？　AUTOCAR記者のちょっと長めのレポートにお付き合いください。

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プジョー車のスペシャルショップとして知られるオートプロが、女性だけのチームでエコカーの耐久レースに参戦した。マシンはプジョー308SW。1.2ℓターボで3時間耐久に挑む！

富士スピードウェイにて年間2戦で開催されているエコカーカップ。180分と60分のふたつの耐久レースにはのべ130台ものエントラントが集まった。

5名の女性ドライバーたちによるチーム「ピンクレディース」がプジョーを駆る。レーシング・ドライバーの番場琢選手を監督に迎え、プロ仕込みの特訓で走りに磨きをかけてきた。

レース途中で5回のピットインと乗員交替が定められているチャレンジ180。2名の乗員が同時に交代するため、かかる時間も馬鹿にできない。レース前に入念にドライバーチェンジの練習を行っていた。

ピンクレディースは3時間を無事に走りきり、総合41位・部門7位・そしてクラス2位でフィニッシュした。次回は優勝を目指す？

台風が連続して上陸する中、レース当日は快晴に！　しかも適度に涼しく過ごしやすかった。ご覧の通り富士山の姿もクッキリだ。

オートプロのデモカー＆代車としても活躍中のプジョー308SW。サスペンションとブレーキパッド以外はノーマルだという。

プジョー308SWのエンジンは1.2ℓの3気筒DOHCターボという、イマドキのダウンサイジングターボ。1.2Lながら130psを発生。

出走を待つピットをのぞいてみた。やはりプリウスとアクアは最大勢力を誇っていた。

カラーリングも勇ましい初代ホンダ・インサイト。リアが絞り込まれたレコード・ブレーカーちっくなデザインは今見てもカッコイイ！

やはり軽さは何よりもエコな性能であるという事実を思い知らされたのが、このスズキ・アルトバンだった。

ZOOM-ZOOMな一角。デミオはクリーン・ディーゼルエンジン搭載モデルの参加が目立った。

MINIクーパーSとレヴォーグもエントリー。このカットだけを見るとエコっぽくないが、ハイパフォーマンスカーでもエコランを楽しんでいる。

裾野市や御殿場市、小山町役場など、地元の行政機関の有志もモータースポーツを楽しんでいた。

ゲームメーカーの元気は『Genki Racing Project』として最新ルノー車で5台を擁して参加していた。

まずは予選走行が始まった。予選の順位が決勝グリッドやポイントにも影響してくるため、単なる練習走行では終わらない。

快調に予選をこなすピンクレディース。マシンのカラーリングもキマっている！

予選によって決定された決勝グリッドに各マシンが並ぶ。グリッドウォークも行われるなど、本格的なモータースポーツの雰囲気を楽しめる。

助手席側のダッシュボードには富士攻略の虎の巻が！　コ・ドライバーも乗車してのレースなので、クルーのコンビネーションも重要な要素となる。

チャレンジ180の決勝がスタートした。やはり速そうなクルマが先頭の方を占めていたが、必ずしも速さだけがリザルトに直結しないというのがこのエコカーカップだ。

一度はスタートしたチャレンジ180だったが、数周もしないうちに計測システムにトラブルが発生！　赤旗中断となり再スタート。20分短縮でレースが再開された。

スピード感はないものの、結構な密度でコーナーに飛び込んでくる一行。幸いなことにクラッシュなどは起こらなかった。

ファインダーの中に写る緑ナンバーに驚く！　なんと本物のタクシーも参戦。このニッサン・ノート、普段は横浜市内を走っているそうだ。

富士のメインストレートから第1コーナーに飛び込む！　けっこうなロールを伴ってクリアしていく。

ドライバーとピットとの連携も重要。周りの状況も読みながら、ピットインの指示を出す！

ピットに滑り込んだ308。先ほどの練習の効果か、スムーズなドライバーチェンジをキメていた。

ゆっくり走っていれば良いというワケではない。時にはアクセルを踏んで順位をアップする駆け引きも必要だ。

チャレンジ180を走りきったエントラントが拍手の中パドックに戻ってきた。･･･が、コレで終わりではないのだ。

最後に待っているのがオフィシャルによる燃費チェック。当然ながら燃料消費量もリザルトを左右する大きな要因となっている。

チャレンジ180に続いて60分耐久のエンジョイ60も開催。『マスター・オブ・エコカー』を狙うには両方に出場して上位入賞を果たす必要がある。

全てのレースが終わっていよいよ表彰式に。排気量や車体の大きさ、使用燃料などによって分けられた各クラスの表彰が続く。

『マスター・オブ・エコカー』に輝いたのは『TGRT with Tras 137』。現行プリウスでチャレンジ180、エンジョイ60共に3位という、素晴らしい走りを見せてくれた。

チャレンジ180・G-2クラス2位に入賞したピンクレディース。松島代表がトロフィーと記念品を受け取った。ちなみにエコカーカップでは参加全チームにトロフィーが用意されているのだ！

3時間を走りきり過去最高位入賞を果たし笑顔満面のピンクレディースのドライバーたちとピットクルー。ご苦労様でした！　ちなみに308SWは翌日、代車としての任務が待っているそうだ。

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