TVRタスカン【UK中古車ガイド】(2) 基本的には高耐久ユニット 同時期のイタリア製スーパーカーより遥かにお手頃
公開 : 2026.11.07 17:50
歴代TVRで最高の完成度と評された、アグレッシブかつエレガントな姿のタスカン。直列6気筒、通称スピードシックス・エンジンで、運転の楽しさはポルシェ911以上とされました。UK編集部が魅力を再確認します。
もくじ
ー基本的には高耐久のスピードシックス・ユニット
ー同時期のイタリア製スーパーカーより遥かにお手頃
ー購入時に気をつけたいポイント
ーTVRタスカンのまとめ
ーTVRタスカン(2000〜2007年/英国仕様)のスペック
基本的には高耐久のスピードシックス・ユニット
TVRタスカンに載る直列6気筒のスピードシックス・ユニットは、2003年以前まではバルブロッカー・フィンガーなどの改良が必要といえた。オーバーホール時に対策済みの例は多いが、何よりも充分な暖機運転が不具合を減らすことに繋がる。
基本的には高耐久のユニットといえ、英国のパワーズ・パフォーマンス社は、リビルド後に最長10年か16万kmの保証を付帯するほど。ご希望なら、4.5L化で456psまでチューニングするメニューも用意されている。

正しい状態にあるTVRタスカンは、公道でもサーキットでも驚異的な能力で乗り手を惹き込む。鋭いコーナリングを叶えつつ、乗り心地は適度にしなやかで、普段使いにも対応する。加速力だけでなく、史上最も刺激的な量産モデルに数えていいだろう。
同時期のイタリア製スーパーカーより遥かにお手頃
購入時には、メンテナンスの履歴とエンジンの状態は入念に確かめたい。オーバーヒートの過去や、エンジンオイルとラジエタークーラントの漏れなどには注意したい。
ガラガラと異音が出たり、排気系にエンジンオイルが滲んでいる場合は、バルブロッカー・フィンガーの摩耗を考えたい。修理は安くできない。アイドリング時や高回転域で、失火しないかも要確認。

スチール製シャシーは錆びがち。シャシー全体の交換が必要になる個体も、ゼロではない。ヘッドライトは、初期型では特徴的な丸目の3連。小変更後のMk2では2連式へ改められ、丸いパンチング状のフロントグリルは、大きな一体型へ変更された。
同時期のイタリア製スーパーカーより、お値段は遥かにお手頃。それでいて、サーキットでは同等の速さを堪能でき、英国なら専門家は少なくない。かなり訴求力の高い、モダンクラシックといえるのではないだろうか。
購入時に気をつけたいポイント
ボディとシャシー
ボディはFRP製。飛び石傷や、塗膜の剥がれがないか観察したい。玉虫色の塗装は、修復が困難。ホイールは、ガリキズだけでなく歪みにも注意したい。
シャシーのパウダーコートが剥がれると、サビが始まる。サイドのアウトリガーや排気系付近、見えにくいシャシーの上部、ボディとの接合部を重点的に観察したい。
エンジン

スピードシックス・ユニットは高性能で、公道用エンジンとして最高傑作の1基といえる。現存する例はオーバーホールされている場合が多く、耐久性は高い。
オイル漏れや異音などがないか、丁寧に確かめたい。触媒が残っているか、排気音が異常に大きくないかも要確認。ラジエターがアルミ製なら、うれしいボーナス。ラジエターホースの状態もチェックポイント。
トランスミッション
5速MTは走行時に高温になりやすく、5速まで滑らかに切り替わるか試乗で確かめたい。クラッチの寿命は、平均で3万kmほど。ペダルの感触に違和感があったり、ミートポイントが手前すぎる場合は、交換が必要かもしれない。
サスペンションとブレーキ
ダンパーは、経年劣化でオイルが滲み出てくる。ブッシュが劣化すると、操縦性が悪化する。ブレーキは摩耗だけでなく、ディスクの歪みにも注意したい。多くの例は社外部品でアップグレードされているが、その性能はまちまちだ。
インテリアと電気系統
すべての車載機能が、正常に動くか確かめる。サイドウインドウがピシっと閉まるか、エアコンが充分に冷えるかも忘れずに。デジタルメーターは、表示欠けがないか観察する。車内の湿度が高いと、ECUやモーターなどに悪い影響を及ぼす。








































































































































