アストンにマセラティ、ジャガーも 意外とお手頃?なV8スポーツ 英編集部が選ぶ旧車10台(2)

公開 : 2024.03.23 17:46

MGB コステロV8(1970〜1976年)

ローバー由来のアルミ製3.5L V8エンジンを、小さなMGBに搭載するというアイデアは魅力的だった。しかし、MGの技術者は実現に苦労していた。

それを横目に、フリーのエンジニア、ケン・コステロ氏がひと足先に実現。1970年から1976年にかけて、190台のGTクーペと35台のロードスターが、グレートブリテン島南部のファーンバラでコンバージョンされている。

MGB コステロV8(1970〜1976年/英国仕様)
MGB コステロV8(1970〜1976年/英国仕様)

コステロV8では、高圧縮比で最高出力は152ps。最高速度は209km/hに届いた。現在も、直4からV8へ置換されるMGBは珍しくない。

MG自らも1973年にV8エンジン仕様を提供しているが、コステロV8も英国では稀に売りに出される。カスタマイズの幅は広く、195psへパワーアップも可能だが、手を加えすぎるとMGB本来の魅力が薄れてしまう可能性はある。

最高のバランスを考えるなら、オリジナル状態を探したいところ。2万5000ポンド(約472万円)から、少し足が出てしまうかもしれないが。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 撮影

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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