【1965年の初優勝から60周年】A.セナが乗ったF1マシンの一部を自宅に?ホンダがメモラビリア事業をスタート!

公開 : 2025.04.21 11:05  更新 : 2025.04.21 17:37

一過性の取り組みではなく継続的なビジネスにしたい

ホンダコレクションホールとホンダ・レーシング・ギャラリーでは、1950年代の2輪、1960年代の4輪事業開始とほぼ同時期にF1参戦を果たした初期マシン、そして、現在に至るまでの多様なレーシングカーを展示している。

その中には歴史的価値の高い貴重なマシンの他、エンジン単体や部品も含まれており、動態保存に影響のないものを見極めた上で販売するのが今回のメモラビリア事業だ。

HRCの渡辺社長は「記憶すべきレース収蔵品をファンと共有していく」とコメントした。
HRCの渡辺社長は「記憶すべきレース収蔵品をファンと共有していく」とコメントした。    山本佳吾

HRC代表取締役社長の渡辺康治氏は、このように話していた。

「パーツの裏側にあるストーリーにバリューを見出してもらえる、価値ある事業にしていきたい。今日はF1だけだが、インディやモトGPなども対象となる。一過性の取り組みではなく、継続的なビジネスとして育てていきたい」

今後、HRCブランドのアパレルやアフターマーケット向けのパフォーマンスパーツなどのリリースも考えているそうで、将来的にHRCとしての完成車までデリバリーできたらいいと思っているとのことだった。

事業発表会の当日は、マクラーレンMP4/6に積まれていたホンダV12エンジンのエキパイから出てきた排気ガスを閉じ込めた缶が報道陣に配布されたが、反響があれば、そういうアイテムも出したいそうだ。

2025年は、ホンダが1965年にF1メキシコ・グランプリで初優勝を果たしてから60周年となる。そのようなタイミングでスタートすることもあり、今後、メモラビリア事業は注目を集めそうである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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