【新車で買えるクラシックカー】旧車乗りが2025年モデル日産フェアレディZに試乗!細部に感じた『Zらしさ』とは

公開 : 2025.04.21 11:45

1974年式アルファ・ロメオを四半世紀以上所有する旧車乗りの高桑秀典が、2025年モデルの日産フェアレディZに試乗します。歴代Zをオマージュしたディテールはもちろん、乗り味もいい意味でクラシカルだと感じたようです。

またフェアレディZを買えるようになった

日産を代表する歴史あるスポーツカー、フェアレディZを再び買えるようになった。

歴代モデルへのオマージュを感じさせるデザインで登場した現行フェアレディZは2022年8月に発売されたが、納期の長期化を避けるためにすぐさま新規の注文を一時停止。

日産フェアレディZの2025年モデルに試乗。
日産フェアレディZの2025年モデルに試乗。    山本佳吾

世界的な半導体不足による部品調達の遅延、新型コロナウイルス感染拡大影響による物流の停滞、不安定な世界情勢を受けたサプライチェーンの混乱等により、車両供給に多くの制約が出たことが受注停止の主な理由となった。

その状況が幾分解消され、昨年の11月下旬に受付台数の上限を設けつつ新規注文の受付を再開。フェアレディZおよびフェアレディZニスモ2025年モデルが今年の2月からデリバリーされている。

2025年モデルではSOSコールが全グレードに標準で採用され、ボディカラーを一新。新たに追加となるワンガンブルー、ミッドナイトパープル、バイブラントレッド/スーパーブラック2トーン、ブリリアントホワイトパール/7スーパーブラック2トーンを含む全11色となった。

ミッドナイトパープル、432オレンジ、ステルスグレー/スーパーブラック2トーンの3色に関しては2025年度から生産開始予定だったが、こちらの注文受付が1月9日に開始され、同日にフェアレディZニスモ(2024年度生産分は500台で、メーカー抽選にて販売)の2025年度生産車両の新規注文受付もスタートした。

『Z』は世界中のファンから愛されているスポーツカー

『いままでの、そして、これからのフェアレディZファンの方々にワクワクをお届けする』という謳い文句で登場した現行モデル。ドライバーが意のままに操ることができるダイナミックなパフォーマンスや、俊敏なレスポンスといった先進技術がもたらす走行性能に加え、心を震わせるサウンド、伝統と現代のテクノロジーが融合した内外装のデザインなどを特徴としている。

フェアレディZニスモは、本格的なスポーツ走行を楽しめるモデルで、走りのよさを生み出すためのさまざまな専用チューニングが施されている。エクステリアに奢られた専用パーツや、内装に採用された高い質感のマテリアルによる機能美もニスモならではの魅力だ。

ロングノーズ、ショートデッキとしたスタイルは、やはりカッコイイ!
ロングノーズ、ショートデッキとしたスタイルは、やはりカッコイイ!    山本佳吾

今回試乗したのは2025年モデルの『フェアレディZバージョンST』で、ボディカラーは新色のバイブラントレッド/スーパーブラック2トーン。トランスミッションはマニュアルモード付9速AT(9M-ATxと呼ばれる)、エンジンは3リッターV6ツインターボの『VR30DDTT』、車両本体価格は675万9500円である。

言うまでもなくフェアレディZは、これまでに180万台以上も販売されたスポーツカーで、世界中のファンから愛されている。

現行モデルも歴代モデルへのオマージュを感じさせるデザインを採用しており、実車を目の前にしてまず思ったのは、伝統的な後輪駆動のスポーツカーデザインを踏襲し、ロングノーズ、ショートデッキとしたスタイルは、やはりカッコイイということだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

フェアレディZは永遠の憧れ!歴代モデル振り返りの前後関係

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