2015年3月 自動車販売台数ランキング

2015.04.07

■新車販売は3カ月連続で前年比2桁減。消費増税の反動減根深く

日本自動車工業会は2015年度の新車販売について、14年度比で5.4%減の499万1900台と、4年ぶりに500万台の大台を割り込む見通しを発表したが、その低調傾向は3月の販売成績にもはっきりと表れた。自動車業界団体がまとめた2015年3月の全体での国内新車販売は前年同月比11.2%減の69万5402台と、3カ月連続での前年割れとなる。カテゴリー別では登録車が同13.1%減の41万8025台と8カ月連続でのマイナスで、軽自動車は同8.3%減の27万7377台と3カ月連続で前年実績を下回った。駆け込み需要の反動減は、依然として続いているようだ。市場動向に関して業界団体の関係者は「4月からの軽自動車税増税とエコカー減税の基準厳格化に伴う駆け込み需要については、それほど大きな動きは出ていない。長引く消費税増税後の買い控えに、各種の増税が加わるので、今後も厳しい状況が続きそう」と分析した。

車名別ランキングでは、昨年12月にN-BOXスラッシュを発売したことに加えて、2月にはシリーズのマイナーチェンジを行ったホンダN-BOXが前年同月比15.0%増の3万633台の販売を記録して初の首位に浮上する。続く第2位にはトップを明け渡したトヨタ・アクアが位置。第3位にはワンランクアップでダイハツ・タントが入った。トップ10を一覧すると、軽自動車が7車種で残り3車種は登録車。依然として“軽高登低”の配置が続いた。

話題の新型車の動向にも触れておこう。スポーツグレードのターボRSを追加したスズキ・アルトは第9位に、新型マツダ・デミオは第17位に、ダイハツ・ウェイクは第18位にランクインする。新コンパクトクロスオーバー車のマツダCX-3は発売1カ月の受注台数が月販目標の約3.4倍に達し、また6人乗り新型乗用車のホンダ・ジェイドは同約1.7倍を記録した。

2015年3月 車名別乗用車販売台数ランキング

メーカー モデル 販売台数
1 トヨタ アクア 30,414
2 トヨタ プリウス 18,605
3 ホンダ フィット 17,047
4 日産 ノート 13,966
5 ホンダ ヴェゼル 10,640
6 トヨタ ヴィッツ 10,498
7 マツダ デミオ 9,983
8 トヨタ ヴォクシー 9,542
9 トヨタ カローラ 9,263
10 日産 セレナ 8,241
11 トヨタ ヴェルファイア 8,184
12 トヨタ ノア 7,945
13 日産 エクストレイル 7,911
14 トヨタ ハリアー 7,702
15 スバル インプレッサ 7,170
16 トヨタ パッソ 6,945
17 ホンダ フリード 6,497
18 スバル レヴォーグ 6,036
19 トヨタ エスクァイア 5,928
20 トヨタ アルファード 5,822
21 スズキ スイフト 5,530
22 マツダ CX-3 5,503
23 トヨタ クラウン 5,178
24 スズキ ソリオ 4,691
25 トヨタ スペイド 4,507
26 ホンダ グレイス 4,155
27 スバル フォレスター 3,833
28 マツダ アクセラ 3,764
29 スバル レガシィ 3,197
30 トヨタ ポルテ 3,180

■輸入車の新車販売も駆け込み需要の反動減が続く

外国メーカー車の新規登録台数は同6.4%減の3万9841台と、3カ月連続での前年割れ。ただし、単月では過去の2回の消費税アップ直前月(1997年3月と2014年3月)に続く高い水準を達成した。市場の傾向についてJAIA関係者は、「1、2月に比べて販売は持ち直している。とくに、400万円以上の高価格帯の車種が堅調。これで400万円未満クラスが回復すれば、数字はよくなるはず」と分析する。一方、目立った新型車がなかった日本メーカー車は同16.1%減の5389台となり、輸入車全体でも同7.6%減の4万5230台にとどまった。

ブランド別成績では、同3.3%増の9011台の新規登録台数を記録したメルセデス・ベンツが2カ月ぶりのトップにつく。続く第2位には、同14.2%減で首位から陥落したフォルクスワーゲンが位置。第3位には同10.3%減のBMWが、第4位には同2.6%減のアウディが入った。ドイツ四巨頭以外では、BMWミニが同45.9%増、ルノーが同21.0%増、ポルシェが同2.0%増、ランドローバーが同4.7%増の好成績を達成した。

メーカー 2月 2015年累計
1 Mercedes-Benz 9,012 18,827
2 VW 8,870 18,024
3 BMW 6,583 11,924
4 Audi 4,005 8,395
5 Nissan 2,914 7,303
6 BMW MINI 2,729 5,453
7 Toyota 1,691 3,882
8 Volvo 1,787 3,462
9 Jeep 841 1,978
10 Renault 847 1,679
11 Mitsubishi 621 1,668
12 Peugeot 851 1,549
13 Porsche 723 1,454
14 Fiat 652 1,422
15 Ford 626 1,267
16 Land Rover 436 840
17 Alfa Romeo 313 716
18 Citroen 265 497
19 Suzuki 160 382
20 ABARTH 157 332
21 Maserati 166 314
22 Jaguar 137 285
23 Chevrolet 122 255
24 DS 147 254
25 Cadillac 105 234
26 Chrysler 98 168
27 Ferrari 52 166
28 BMW Alpina 27 98
29 Lotus 40 92
30 Bentley 48 87
31 Lamborghini 44 75
32 Dodge 24 74
33 smart 16 70
34 Rolls Royce 13 42
35 Aston Martin 19 35
36 Mclaren 8 22
37 Hyundai 10 20
38 GMC 6 13
39 Scania 9 12
40 Rover 4 9
41 Honda 3 7
42 Lancia 3 7
43 Hummer 2 5
44 Unimog 0 5
45 Morgan 2 4
46 Pontiac 0 4
47 Buick 2 2
48 Kia 0 1
49 MG 1 1
50 Opel 1 1
51 Saab 1 1
52 DAEWOO
53 Detomaso
54 Mini
55 RUF
56 Others 37 162
合計 45,230 93,579

最後に、2014年度(2014年4月〜2015年3月)の新車販売成績を振り返っておこう。自動車業界団体がまとめた2014年度の全体での国内新車販売は前年比6.9%減の529万6992台と、4年ぶりに前年割れとなる。カテゴリー別では登録車が同8.9%減の312万3980台、軽自動車は同3.9%減の217万3012台といずれもマイナス。ただし、軽自動車は過去2番目の高水準で、販売シェアでは軽自動車が初めて全体の4割超(約41%)を記録した。車種別では、トヨタ・アクアが3年連続での首位を達成。続く第2位にはダイハツ・タント、第3位にはホンダN-BOXが入る。上位10車種のうち軽自動車が7車種で、登録車は3車種にとどまった。一方、輸入車の新規登録台数は、外国メーカー車が前年比6.7%減の28万1766台、日本メーカー車が同29.5%減の4万2321台、全体で同10.5%減の32万4087台と、いずれも前年度を下回る。ただし、外国メーカー車は国産車に比べると反動減が小さく済み、登録車に占める外国メーカー車のシェアは9%と、4年連続で過去最高を更新した。ブランド別成績では、フォルクスワーゲンが同13.5%減ながら首位を維持。続く第2位には僅差でメルセデス・ベンツが、第3位にはBMWが、第4位にはアウディがランクインした。

文・大貫直次郎

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