【最上級モデルを徹底解説】カロッツェリア・楽ナビAVIC-RQ722-DCでできること
公開 : 2025.07.30 07:05
デビューから27年の歴史を誇るカロッツェリアのカーナビ『楽ナビ』は、現在13機種ものバリエーションを揃える大所帯となりました。今回は最上級モデルにフォーカスし、『最新カーナビができること』を浜先秀彰が解説します。
純正9型ナビ対応車種に取り付け可能
パイオニアが展開する市販カーAVブランド、『カロッツェリア』。ハイエンドの『サイバーナビ』と、スタンダードの『楽ナビ』という2つのシリーズを揃えるが、今回取り上げるのは今年5月にモデルチェンジが行われた『楽ナビ』。幅広いニーズに対応できるよう13機種ものバリエーションを展開する中、今回はイチオシとなる最上級モデル『AVIC-RQ722-DC』を詳しく紹介しよう。
ラージサイズボディと呼ばれる大型の本体には、9型液晶HDディスプレイを搭載。自動車メーカー純正9型ナビ対応車種に、純正品同様のスマートな取り付けが可能だ(適合情報は同社公式サイトに掲載)。

機能面でいちばんの特徴となるのは、従来モデルからも備わる『オンライン機能』。型番の末尾が『-DC』の機種にはネットワークスティックと呼ばれるdocomoのLTE回線に対応した通信モジュールが標準装備されており、これを介して専用サーバーからドライブに役立つ最新の情報を取得できる(通信料3年間無償)。
検索機能には『オンライン検索』を用意し、サーバーに収録している最新データを活用。スマホアプリのようにオープン間もない施設や話題のショップなども探せる。
しかも車内からワンタッチで地図更新作業ができるため、つねに新鮮な地図を使って効率の良いルートガイドが可能。渋滞情報は走行車両のデータを基にした信頼性の高いパイオニア独自の『スマートループ渋滞情報』を得られ、高精度の効率的ルート探索を実現している。
さらに車載Wi-Fi機能を備えている点も見逃せない。スマホや通信型ゲーム機、Amazon Fire TV Stickなどのネットワーク機器を同時に5台まで接続でき、なんと定額(1年間無償使用権付き、2年目以降は1万3200円/年)でインターネットが使い放題だ。
スマホと同じように音楽ストリーミングアプリを使用
この2025年モデルとなる最新型ではスマホとの連携を一段と強化し、Apple CarPlayとAndoroid Autoへの対応が図られている。
iPhoneを接続するとApple CarPlay、Androidスマホを接続するとAndroid Autoが起動。Apple CarPlayについてはワイヤレス接続もでき、iPhoneをカバンやポケットに入れたままでOKだ。

どちらについても楽ナビのタッチパネル画面やスマホの音声認識機能によって、スマホにインストールされている機能をクルマに最適化した状態で安全かつ快適に利用できる。接続時には対応アプリのアイコンがメニュー画面にずらりと表示される。
なかでも便利に感じられるのは音楽ストリーミングアプリを使えることで、SpotifyやAmazon Musicなどの多彩な曲をノンストップ再生するだけでなく、ユーザーが作成したプレイリストの活用も可能(会員登録やログインが必要)。ふだんスマホで再生しているときと同じように扱えるわけだ。
また、ショートメールサービスやLINEなどのメッセージアプリも使用可能。とはいえ運転中の文字入力や文章を読むのは危険なため、受信したメッセージは合成音声で読み上げられ、返信は定型文や音声による文字入力となる。電話がかかってきたときにはハンズフリー通話となり、スマホ内に収録している電話帳データも活用できる。
楽ナビには業界トップレベルのナビ機能が備わっているが、カーナビアプリにも対応。ふだん使っているAppleの純正マップやGoogleマップ、パイオニアのCOCCHi(コッチ)なども使える。
ほかにもニュースや天気予報など情報系のアプリなどにも対応しており、ドライブ中に知りたい情報を手軽に得ることができる。










