コンセプトが近似した2台 フォード・マスタング & トライアンフ・スタッグ(1) V8エンジンを積んだ2+2のソフトトップたち
公開 : 2026.10.18 17:45
初期型で特に悩まされた信頼性
自社製の新型エンジンを採用したことで、スタッグの初期型は特に、信頼性に悩まされた。製造品質も、高いとはいえなかった。ところが、イアン・コリアー氏が所有する1971年式を運転すると、それを疑うほど印象は良い。
スタッグの生産は2万5939台に留まったが、英国のファン層は厚く、今でも6000台以上が現存し、4000台以上が路上を走っている。EJウォード社など、トライアンフを得意とするガレージが不具合を正し、望ましい状態へ改善してきた結果だ。

コリアーのスタッグも、EJウォード社によってレストア済み。オーバーヒートの頻発は、冷却系の設計不備が原因だと、同社のミック・ウォード氏は説明する。エキスパンションタンクの位置が低く、クーラントが循環しにくいらしい。それも、対策済みだ。
生産初期にはバルブトレインの不具合も多かったが、トライアンフが対策を講じたのは1973年。その間に北米市場での不満は限界に達し、英国や欧州と異なり、サイドシルがブラックに塗られた改良後のスタッグ Mk2は提供されていない。
短距離なら大人でも座れるリアシート
ミケロッティによるスタイリングは、エキゾチックでエネルギッシュ。バランスも良く、軽やかなV8サウンドをBGMにしながら、初秋の田舎道を流したくなる。
最高出力は147psで速いわけではないが、最大トルクは23.4kg-mと不満なく、最高速度は189km/h。3速ATの他、オーバードライブも組めた4速MTを選択できたが、この車両には前者が備わる。右へオフセットするMTと異なり、ペダル配置は自然だ。

着座位置は高めで、視界が広くシートは快適。ダッシュボードは、サルーンの2000と共有する。ウッドパネルが贅沢に用いられ、6連メーターは確認しやすく、装備は充実。3スポーク・ステアリングはレザー巻きで握りやすく、上下・前後と調整幅も広い。
+2のリアシートはベンチ。トノカバーとウィンドディフレクターを外せば、短距離なら大人でも問題なく過ごせるだろう。カンバストップは、きれいに畳まれ収納される。






























































































































