「ワルそう」な顔つきのマッスルカー フォード新型『マスタング・ダークホースSC』発表 スーチャー付き5.2L V8搭載

公開 : 2026.01.19 17:45

フォード・マスタングの新たな高性能モデル『ダークホースSC』が登場しました。従来の『ダークホース』と最上位の『GTD』の中間に位置し、スーパーチャージャー付きV8を搭載。デザインにもこだわったモデルです。

ダークホースとGTDの中間に位置

フォードは、新しい高性能モデルとして『マスタング・ダークホースSC』を発表した。最上位仕様である『GTD』の性能を、より多くのユーザーに提供することを目的としている。

フォード・レーシングが開発したこのモデルは、現行の7代目マスタングの『ダークホース』仕様をベースに、GTDおよびGT3レーサーで磨き上げられた技術を追加したものだ。

『マスタング・ダークホースSC』
『マスタング・ダークホースSC』    フォード

フォードが目指しているのは、ポルシェ911のようなモデルと競合し、多様な購入層に向けた幅広いラインナップを展開することだ。

ブランドマネージャーのライアン・ショーネシー氏はこのモデルについて、フォードが進める「レース・トゥ・ロード」戦略の一例であり、「超高性能モデルへの入り口」と説明した。

エンジンとシャシーは専用チューン

ベースとなったダークホースは5.0L V8エンジン『コヨーテ』を搭載し、米国仕様では500psを発生する。一方、新型のダークホースSCはGTDと同じスーパーチャージャー付き5.2L V8エンジンを採用している。

GTDでは815psを発生するが、ダークホースSCの出力についてはまだ確認されていない。ダークホースとGTDの中間に位置するものの、エンジニアリング責任者アリー・グローネフェルト氏は、出力面ではGTDに近いことをほのめかした。

『マスタング・ダークホースSC』
『マスタング・ダークホースSC』    フォード

エンジンには7速デュアルクラッチ式ATが組み合わされる。一方、GTDは8速ATを搭載している。

GTDのシステムをベースにした可変トラクションコントロールを装備するが、より幅広いユーザー層に対応するため、5段階の調整が可能になった。

エンジンに加え、シャシーにも大幅な改良が施されている。グローネフェルト氏は「空力特性と車両ダイナミクス」に焦点を当て、「意のままに操れるハンドリング」を目指したと述べた。

ダークホースSCは新開発のマグネライド(磁性流体)ダンパーを搭載する。自社開発のソフトウェアで制御され、ダンパーを毎秒1000回調整できる。また、より硬いスプリング、新設計のスタビライザー、改良型フロントコントロールアームも備わっている。

さらに、軽量マグネシウム製ストラットブレースと鍛造サスペンションリンクが新たに追加され、ステアリングフィールを向上させつつさらなる軽量化を実現した。ステアリングラックも変更され、ブレーキはブレンボ製が標準装備され、フロントに6ピストンキャリパー、リアに4ピストンキャリパーを採用。タイヤにはピレリを装着する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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