フォード『マスタング』に歴代初4ドア版『マッハ4』導入確定か ハイブリッドV8搭載スポーツセダンに 価格は4万ドル以下

公開 : 2026.08.17 07:25

フォードの人気モデル『マスタング』に新たに4ドア仕様『マッハ4』が導入されるようです。米国ディーラーにはデザインが披露され、生産の意向が伝えられたとのこと。5.0L V8エンジンのハイブリッドを搭載する見込み。

歴代初のセダンバージョン

フォードは、スポーツカーマスタング』の4ドア・セダン仕様の導入計画を具体化しており、米国のディーラーには最終デザインが披露されたと報じられている。BMW M3やアウディRS5などに対抗する狙いだ。

マスタングがセダンへと変貌を遂げるというニュースは、2024年5月にAUTOCARも報じている。今回、米国の自動車メディア『Automotive News』と『ウォール・ストリート・ジャーナル』はある会議に出席した内部関係者の話として、米国ディーラーが発売に先立ち同モデルの説明を受けたと伝えている。

フォード・マスタング・ダークホース(現行型)
フォード・マスタング・ダークホース(現行型)

Automotive Newsによると、このセダンはすでに商標登録済みの『マッハ4(Mach 4)』という名称で販売される予定で、サイズや形状はポルシェパナメーラに似ているという。また、ディーラーには価格が4万ドル(約640万円)以下から設定されると伝えられ、0-97km/h加速は4.0秒未満で達成可能とのことだ。

車両を見た人々の話によると、マッハ4はハイブリッドパワートレインを採用し、従来のクーペモデルに搭載されている5.0L V8エンジンをベースにしている可能性があるという。

コヨーテV8をハイブリッド化

2年前、フォードのジム・ファーリーCEOはAUTOCARの取材に応じた際、「マスタングらしくないマスタングは決して作らない」と断言していたが、最新の情報から、マッハ4はマッスルカーとしての本質をしっかり守っていると期待される。

ファーリー氏は、「例えば、マスタングのエンブレムを貼り付けただけの小型2列シートSUVなどが登場することは決してないでしょう。しかし、4ドアなど、他のボディスタイルのマスタングを作ることはできるかもしれません。これらのモデルがオリジナルの性能と気質をすべて備えている限り、可能だと考えています」と述べた。

フォード・マスタング(現行型)
フォード・マスタング(現行型)

ファーリー氏はまた、フォードは「神と政治家たちが許してくれる限り」、V8エンジンの生産を継続すると述べた。

米国ではドナルド・トランプ大統領の下で排出ガス規制が事実上ほぼ撤廃されたものの、規制がますます厳しくなっている欧州やアジアなどの市場において、フォードが「コヨーテ」5.0L V8エンジンを投入するにはハイブリッド化が必要となる可能性がある。

グローバル展開の可能性もあり

ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、マッハ4が2030年までに発売される可能性があると報じたが、クーペのように世界的に輸出されるかどうかについては現時点では不明である。

フォードの欧州乗用車部門責任者であるクリスチャン・ワインゲルトナー氏は最近、AUTOCARに対し、十分な需要が見込まれる場合はグローバルモデルの欧州での販売を検討すると語った。

フォード・マスタングGTD(現行型)
フォード・マスタングGTD(現行型)

同氏は、小型のクロスオーバー車以外のセグメントにも「進出する用意がある」とし、大型モデルには「大きなチャンス」があると指摘した。

世界的に魅力をアピールできるかどうかが、マッハ4の開発における重要な要素となるだろう。ファーリー氏は、10年前にマスタングのグローバル展開に踏み切ったことは「大きなリスク」だったが、「報われた」と語っている。

しかし、ファーリー氏は『マッハE』に続くEV版マスタングの導入計画については否定した。

フォーミュラEリマックのような純EVの事例を見ても、マスタングには合わないと思います。他のフォード車、例えば『トランジット』(商用バン)の世界的な成功を見ればわかるように、EV化は素晴らしい技術ですが、マスタングには向きません」

AUTOCARがマッハ4に関する報道についてフォードに問い合わせたところ、同社はコメントを控えた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法