【休日クラシック・ポルシェ・アーカイブ #42】1989年ポルシェ911カレラ4(964)前編「第3世代となるフルモデルチェンジ」

公開 : 2026.10.18 09:11

シャシーも全面的に刷新

ポルシェの発表によれば、964の構成部品の85%が新設計されたという。911として初めてパワーステアリングとABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を採用したモデルとなった。

ABSと4WDを機能させるために、車速センサーや追加されるフロントのドライブシャフトを組み込むため、サスペンションの構成を見直す必要があった。フロントにプロペラシャフトを通すので、センタートンネルの高さも必要になっていた。

第3世代の911として964は1989年モデルとして送り出された。当初はカレラ4のみの設定だった。
第3世代の911として964は1989年モデルとして送り出された。当初はカレラ4のみの設定だった。    ポルシェ

そこでフロアパンを含むモノコックは、964で一新されることになった。サスペンションは、従来のスペース自由度が制限されるトーションバー・スプリングに代わり、より現代的なコイルスプリングが用いられた。

フロントはマクファーソン・ストラットにコイルスプリングを組みあわせた構成となり、リアはセミトレーリングアームにコイルスプリングを組み合わせ、軽量なアルミニウム製コントロールアームが採用されている。

これらの変更によりサスペンションのセッティングの自由度が大きく高まることになった。

(当連載は、基本的に日曜日の午前9時11分に公開しています。後編は10月25日公開予定です)

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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