【笹本総編集長コラム】『100万円でドロ沼に陥る』という記事を憶えていますか?【あなたの百ドロ体験も募集!】

公開 : 2026.10.02 11:45

今回の笹本総編集長コラムは、編集部オゴーの活躍に刺激されて思い出した、いにしえの足グルマたちの思い出です。また、記事の最後には『読者の皆さんの百ドロエピソード』の募集もありますので、ぜひ!

有望な若手にかつての『百ドロ』を思い出す

当社の若手編集者である『オゴー』こと小河君は、8月に、袖ヶ浦フォレストレースウェイで行われたサイドウェイトロフィーの4時間耐久でレースデビューし、若手とは思えない熟練の走法でみんなを驚かせた。

そんな小河君だが実は今、3台もクルマを所有していながら1台も動かないという状況で、まさしくドロ沼に入り込んでしまっているのだ。

カー・マガジン誌1988年4月号に初めて掲載された『百万円でドロ沼に陥る』特集は、その後に同誌の人気企画として続いた。
カー・マガジン誌1988年4月号に初めて掲載された『百万円でドロ沼に陥る』特集は、その後に同誌の人気企画として続いた。    笹本健次

そこそこ古く安くて個性的な中古車は、マニアックな人にとっては大きな魅力で、つい買ってしまうのだが、修理やパーツの問題などで思うようには動かず、苦労してしまうというのはよくある話だ。

それでも、何とか直して走らせたり奮闘している状態を『ドロ沼に陥る』と称して、100万円以下の予算で買えるドロ沼候補車をピックアップして記事にしたのが、カー・マガジンの『100万円でドロ沼に陥る』という人気記事であった。

この記事の発端は私自身の体験からであったが、まさか小河君が同じ状況にあるとは思わず、時代は変わっても好き者は同じことを繰り返すのだなあ、と笑ってしまったのである。

なかなかのドロ沼を堪能中の小河君

具体的に小河君のドロ沼を紹介すると、まず、足にしている2002年式のBMW330Ciカブリオレは85万円で購入したが、事故で幌のガラスが割れて走行不能となった。

そして虎の子の1991年式ポルシェ944は、大金を投入して燃料系を一新したが、今度はマフラーがダメで走れず。ちなみにこの944は前に所有していたアルファ・ロメオ2000GTVと交換で手に入れたものだそうだ。

2025年にアウトビアンキA112の全国ミーティングに参加した際の、編集部オゴーのA112アバルト。現在は休眠中とのこと。
2025年にアウトビアンキA112の全国ミーティングに参加した際の、編集部オゴーのA112アバルト。現在は休眠中とのこと。    石井利玖

さらには、不動車を50万円で購入して、可能な限り自分の手でレストアをしたアウトビアンキA112はデスビが問題で、ガレージで惰眠を貪っている、という有り様だ。

本人は大変だが、周囲はニヤニヤしながら話を聞いているという、まさに『ドはまり』な状況である。

356のアシグルマは8万円のボルボ・アマゾン

翻って私の場合は、ネコ・パブリッシングの創業のころ、満を持して購入したポルシェ356SCに最初は毎日乗っていたが、少し余裕ができると356に毎日乗るのは勿体なく、足クルマが欲しくなった。

そこでまず購入したのが8万円のボルボ・アマゾン、4ドアの122Sであった。このクルマは頑丈で全く壊れずさんざん使い込んだが、最後は取次へ本の搬入に行った時に、運搬用のフォークリフトにサイドをぐさりと刺され、そのまま廃車となってしまった。

笹本総編集長の『虎の子』ポルシェ356SCと笹本家の『百ドロ』たち。右奥が笹本青年の足グルマ、ボルボ122S。左奥は従兄の笹本眞太郎氏のアルファ・ロメオ1750ベルリーナ。
笹本総編集長の『虎の子』ポルシェ356SCと笹本家の『百ドロ』たち。右奥が笹本青年の足グルマ、ボルボ122S。左奥は従兄の笹本眞太郎氏のアルファ・ロメオ1750ベルリーナ。    笹本健次

その後、知人の紹介で5万円也のブルーバード510SSSを購入し、取材の足として使っていた。確か、FISCO(現・富士スピードウェイ)でフェアレディ130Zの引っ張りを撮影したことを憶えている。このクルマはドア周りのシールが悪く雨漏りがしていたのでいつもカビ臭く、半年ほどで売ってしまった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長、2024年8月より総編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。
  • 編集

    戎大介

    Daisuke Ebisu

    1972年生まれ。学生時代はゲージュツを志すもネコ・パブリッシングの関連企業に就職し、個人売買情報誌クアントや通信販売SCENA、自社広告などの制作に携わる。その中で取材/撮影から執筆/デザイン/編集までを1人で完パケする仕事スタイルを確立し今に至る。現在は甲府は湯村温泉で半ば隠者となりながら、当サイトのスペシャルショップと常磐ホテルSNS更新で命脈をつなぐ。写真機材はクルマメディアの現場では他に出逢わないPENTAX。

まだまだ頑張る現役総編集長の奮闘録の連載

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