楽プラだけじゃない!秋のホビーショーで見かけた、塗装や接着剤不要の新世代プラモデルたち【長尾循の古今東西モデルカーよもやま話:第24回】

公開 : 2026.10.28 12:05

元モデル・カーズおよびカー・マガジン編集長である長尾循による、古今東西モデルカーに関する月イチのコラムです。第24回は10月2~4日に東京ビッグサイトで開催された、『第64回全日本模型ホビーショー』の話です。

東京で開催される全日本は『秋のホビーショー』

10月2~4日、東京ビッグサイトにおいて『第64回全日本模型ホビーショー』が開催されました。

毎年5月に静岡で開催される『静岡ホビーショー』とともに日本を代表する模型の見本市ですが、ファンの間では静岡が『春のホビーショー』、東京で開催される全日本が『秋のホビーショー』と呼ばれ親しまれています。今回はそんな秋のホビーショー会場から、最新の話題をご紹介したいと思います。

今回は第64回全日本模型ホビーショーの話です。こちらはアオシマの『楽プラスナップキット』。
今回は第64回全日本模型ホビーショーの話です。こちらはアオシマの『楽プラスナップキット』。    長尾循

静岡の模型メーカー『青島文化教材社』(以下アオシマ)が先鞭をつけた、塗装、接着剤不要で手軽に組み立てられる『楽プラシリーズ』。当初はコアなモデラー層から「お手軽に過ぎるのでは?」などという感想も聞かれていたようですが、それも最初のうちだけ。

1/32スケールの『楽プラスナップキット』に加え、今ではその兄貴分といえる1/24スケールの『楽プラスナップカー』のラインでも続々と新作が登場、今やすっかり同社の主力製品のひとつに……といった話題は、2ヵ月前の当連載でも取り上げました。

今回のショーでもアオシマのブースには、フェラーリ288GTOや512BB、ホンダS2000にシビック・タイプRといったスポーツカーから、フォルクスワーゲン・バス(タイプ2)、ダイハツ・ハイゼット、日野デュトロ・ダブルキャブなどの働くクルマまで多種多様な新作が展示され、大きな注目を集めていました。

塗装や接着剤が不要の新世代プラモデル

そんな塗装や接着剤が不要の新世代プラモデルは、アオシマのクリーンヒット以来、模型業界に大きなインパクトを与えたようです。今回のショーでは、やはり静岡の模型メーカーである『ハセガワ』が、『eもけシリーズ』の新作として1/32のサニー・トラックをリリース。

同じく『プラッツ』も自社取扱の『モノ』ブランドから、『オートモービルキットシリーズ』と銘打ったシリーズで、1/32スケールのR32GT-R、AE86トレノ、サバンナ RX-7(FC3とFD3)といった国産スポーティカーを展開しています。

こちらはハセガワの『eもけシリーズ』第1弾となるトヨタ・セリカ。
こちらはハセガワの『eもけシリーズ』第1弾となるトヨタ・セリカ。    長尾循

そして今回のショーで最も注目を集めたのは、かの『タミヤ』かもしれません。世界最強の模型メーカーが満を侍して発表したのは、フォルクスワーゲン・タイプ2と、1973年式ポルシェ911カレラRS 2.7の塗装、接着不要のキットでした。

タイプ2はT1と呼ばれる初代で、モデル化されたのはいわゆる23ウインドウ。そしてもう1台は言わずと知れた、いわゆるナナサン・カレラです。タイプ2はホビーショー開催前にプレスリリースが届いていたのですが、ナナサン・カレラは事前予告なしの会場発表アイテムで、来場者全員びっくり。その完成度とともに大きな注目を集めました。

この2車種はいずれも『クリックロック1/24カーモデルシリーズ』と名付けられた新シリーズの第1弾と第2弾としてリリースされたもので、スケールは1/24とクルマのプラモデルとして世界標準の縮尺です。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    長尾循

    Jun Nagao

    1962年生まれ。企画室ネコ時代を知る最後の世代としてモデル・カーズとカー・マガジンの編集に携わったのち定年退職。子供の頃からの夢「クルマと模型で遊んで暮らす人生」を目指し(既に実践中か?)今なおフリーランスとして仕事に追われる日々。1985年に買ったスーパーセブンにいまだに乗り続けている進歩のない人。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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