受注台数が早くも1万台突破! 新型『日産エルグランド』販売好調 人気グレード、色、オプション、購入層などを分析 中には現金一括払いで購入も

公開 : 2026.10.19 07:45

7月16日に発表、発売された日産のフラッグシップミニバン、新型『エルグランド』の累計受注台数が早くも1万台を突破しました。これを機に日産から発表された受注状況のデータを元に、篠原政明が好調の要因を分析します。

受注ペースは目標を少し上回っている数値

7月16日に発表、発売された日産自動車(以下、日産)のフラッグシップミニバン、新型『エルグランド』。

正式発表前の5月末から受注が開始され、累計受注台数は8月末には9000台を、10月4日の段階では早くも1万台を突破して1万300台に達した。これを機に日産から受注状況の内容などが発表されたので、好調の要因を分析してみよう。

7月16日に発表されたフラッグシップミニバン、新型『日産エルグランド』。
7月16日に発表されたフラッグシップミニバン、新型『日産エルグランド』。    日産自動車

月間販売目標台数は公表されていないが、現在の受注ペースは目標を少し上回っている数値であり、日産としては今後もこのペースを維持していきたいとしている。

日産のフラッグシップミニバンとしては16年ぶりのフルモデルチェンジであり、昨年のジャパンモビリティショー2025で先行公開。その後は多くのメディアがプロトタイプの情報や試乗レポートなどを紹介したこともあり、正式発表前から注目度が高まっていたことも受注が好調な一因と考えられる。

上級グレードの構成比は想定よりも高い

新型エルグランドの基準車はトップグレードの『G e-4ORCE』(以下、G)と基本グレードの『X e-4ORCE』(以下、X)の2種類で、日産モータースポーツ&カスタマイズが手がける『オーテックe-4ORCE』(以下、オーテック)、『オーテックラインe-4ORCE』(以下、オーテックライン)、そして『VIP e-4ORCE』(以下、VIP)もラインナップされる。

グレード別の受注状況はGが57%、オーテックが14%、オーテックライン、VIPが10%、Xが9%となっている。新型車が上級グレードから売れるのは多くのクルマで見られる傾向だが、Gが6割近くを占めるなど、上級グレードの構成比は想定よりも高いという。

新型エルグランドのトップグレード、『G e-4ORCE』。
新型エルグランドのトップグレード、『G e-4ORCE』。    日産自動車

ボディカラーの構成比は、GとXのみのデータで、プリズムホワイトが41%、ミッドナイトブラックが33%、至極(シゴク)が11%、ダークメタルグレーが8%、フジドーンとシゴク・プレミアム2トーンが8%。

最近の多くのクルマと同様、モノトーンの人気が高いのは想定どおりだが、新型エルグランドのために開発された新色、フジドーンやシゴクも好評のようだ。

ボーズ・プレミアムサウンドシステムは欠かせない?

インテリアカラーの構成比はGのみのデータで、紫檀(シタン)が77%、銀雪(ギンセツ)が23%。普段使いでの汚れなどを考慮してか、インテリアは濃いめの色が好まれるようだ。なお、Xはダークのみの設定となっている。

メーカーオプションの装着率では、ボーズ・プレミアムサウンドシステム(適用グレードはGのみ)が30%、ボーズ・プレミアムサウンドシステム+プロパイロット2.0(Gのみ)が39%と、約7割がボーズ・プレミアムサウンドシステムを、約4割の人がさらにプロパイロット2.0も選んでいる。展示車や試乗車でその良さを体感して選ぶそうだ。

インテリアカラーの構成比はGのみのデータで、写真の紫檀(シタン)が77%、銀雪(ギンセツ)が23%。
インテリアカラーの構成比はGのみのデータで、写真の紫檀(シタン)が77%、銀雪(ギンセツ)が23%。    日産自動車

また、他車でも人気の高いツインガラスルーフはXで14%、Gで39%が選択。Gに標準装備のニッサン・コネクトインフォテインメントシステムはXで86%が選んでおり、やはりエルグランドには欠かせないシステムと言えるだろう。

ユーザーの年代層は、30歳代以下が13%、40歳代が23%、50歳代が31%、60歳代が20%、70歳代以上が14%。男女構成比では男性が92%、女性が8%。つまり主な購入者層は40〜50歳代の男性となるわけだが、新しいエルグランドを永年待っていたという60歳代も少なくないという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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