フィアットがミニバンへ回帰? 「次に来るトレンド」に備え、斬新な『ムルティプレイ』コンセプト量産化を検討

公開 : 2026.10.23 07:05

量産モデルの登場は早くても2~3年後

ルボワン氏は、ムルティプレイが量産化されるかどうかは「人々の反応次第」だとし、「わたし達にとって難しいのは、革新性や新しさを打ち出したとしても、市場の受け入れ準備ができていない可能性があるということです。そのため、この点を考慮に入れ、フィードバックを精査しなければなりません」と説明した。

同氏はさらに、次のように述べた。

パリ・モーターショーで公開されたムルティプレイ・コンセプト。
パリ・モーターショーで公開されたムルティプレイ・コンセプト。    AUTOCAR

「(ビジネスケースはさておき)純粋に実現可能性について言えば、すべて可能です。これが第一のポイントです。第二のポイントは、コストを低く抑えたいのであれば、すべてが可能というわけではないということです」

「第三に、ステランティスのような巨大企業においては、価格を抑えるために既存のコンポーネントを巧みに再利用する必要があります。これが実際の課題です。どうすれば低価格を実現しつつ、コンセプトにあるすべての要素を維持できるか? あるいは、どのような妥協点が適切なのか?」

ベローニ氏によると、量産モデルが登場するまでには、「迅速に進めたとしても」少なくとも2~3年はかかるという。

フィアットはCセグメント市場向けに、まもなく『グリズリー』のSUVタイプとファストバックタイプを発売する予定だ。ムルティプレイの量産モデルは、グリズリーとプラットフォームを共有するか、あるいはステランティスのSTLA Oneプラットフォームを採用することになるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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