ヨーロッパ・コミッションはより厳密に

公開 : 2015.09.30 22:20  更新 : 2017.06.01 02:04

フォルクスワーゲンの一連のスキャンダルを受け、ヨーロッパ・コミッションはさらに厳密なテストを行うと計画している。

もともとこの計画は、数年前から協議されていたのだというが、議会側と自動車メーカーとの間で、議論は平行線のままだったのだそう。

ニュー・ヨーロピアン・ドライビング・サイクル(NEDC)の規定が最後にアップデートされたのは1997年のこと。レギュレーションには、厳しいルールのもと繰り返しテストをしたうえのデータを記録するとされているが、実際は現実的な環境とはほど遠いものだった。

これまでの試験環境は、20〜30℃かつフラットなフロアで行うというもの。風は一切なく、クルマのサイズによって90〜120km/hの間でテストしていた。

2017年からは新しいレギュレーションが適用される予定であったが、VWのスキャンダルを受けて2016年の適用に早まった。新しいテストは、ワールドワイド・ハーモナイズド・ライト・ビークルズ・テスト・プロシージャズ(WLTP)と呼ばれ、世界基準のテストを再定義する。

EU、日本、インドが採用するUNECEのガイドラインとともに基準が引きあげられるだけでなく、リアル・ドライビング・エミッション・スタンダードもセットされる。

PSAプジョーシトロエンやメルセデスもこのガイドラインに賛成意見を投じている。

VWのスキャンダルのあとに公開されたメルセデスのステートメントによると “われわれは、より現実的なコンディションで測定される新しいメソッドに賛成” としており、PSAも “空気に関係する環境の整え方に賛成。より現実的なテストを行えるようになった” とコメントしている。

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