2016 15+1 Trofeo Tazio Nuvolari in Hokkaido
2016.7.16〜18
16年の歴史を誇る、北海道のクラシックカー・ツーリング・ラリーを代表する存在となっています「トロフェオ・タッツィオ・ヌヴォラーリ・イン北海道」を今年も開催いたしました。初夏の爽やかな気候の中、世界のミュージアム・レベルのクラシックカーが北海道の大地を駆け抜けました。
今年の大会はいつもと少々雰囲気が違っていました。理由は戦前の貴重な車両が東京や京都から駆けつけていただき、27台の珠玉のクルマが並ぶ北海道における本当のクラシックカー・イベントといえる内容の大会となりました。また、いつも激戦のA-2クラスには、北海道初上陸のクルマも含め合計18台で競うことになりました。参加者の居住地は遠くは岡山県を始め京都、大阪、名古屋、半田(愛知県)、東京、埼玉、群馬と各地から参加していただきました。
今回はFCAジャパン㈱様のご協力を得て、大会のオフィシャルカーにアバルト595とアルファ・ロメオ・ミトを借用でき、参加車両の安全を確保するために役立たせて頂きました。また大会の運営には関谷正徳氏と、砂子塾長に、今年もスーパーバイザーを努めて頂きました。
7月16日/Day-1
トロフェオ・タッツィオ・ヌヴォラーリ・イン北海道のスタート及びゴール会場は例年と同様に千歳市にあります千歳アウトレットモール・レラの店舗敷地内に設けた特設会場です。午前中にパーキングで受付を行い、その後アウトレットモール・レラで参加車両を展示しました。12時に1号車の1925年型ブガッティ T35Aがスタート。ゼッケン順に続々とレラをあとにします。
ルートの途中となる長沼にある「あいちゅらんど」にて北海道のアイスクリームが提供され一息ついてから、ロケット開発で全国的に有名な赤平の(株)植松電機の敷地内をお借りして最初のPC計測を行いました。昨年に引き続き、(株)植松電機のご厚意にて2m以上もある「ヌヴォラーリ・ロケット」を打ち上げて頂きました。
ロケットの打ち上げを見届けた後、1日目のゴールとなります旭川の「ラッソグランデ旭川」に全車無事にゴールしました。シャワーを浴びてから会食会場にて夕食会。初参加の方々からベテランまでが和気あいあいとクルマ談義が始まり、1日の疲れが取れたかと思います。
7月17日/Day-2
この日の朝は、2ディ参加される方を迎え全員でドライバーズ・ブリーフィングを行いました。その後1号車からスタート致します。スタート地点からそれほど遠くではありませんが、旭川の老舗菓子会社「ザ・サン蔵人」にてモーニング・ソフトクリームと、同社の御菓子を参加者全員にご提供頂きました。
次は、日本とは思えないロケーションが素晴らしい美瑛の丘の周遊となります。多くの観光客が集まる中、クラシックカーの一団がユックリと景色を堪能したのち、ランチ会場となっている層雲峡の「ホテル大雪」に向かいます。
ランチを参加者全員でいただいた後は、本日のPC計測場所となっている鹿追・瓜幕にある「道の駅うりまく」に向かいます。この道の駅には多くのギャラリーが集まっていて、余り見ることのできないPC競技(線踏み)を興味深げに見ていました。終了後は、これぞ北海道と思わせるような白樺並木で有名な十勝農場を通過し、2日目のゴールとなります「ホテル日航ノースランド帯広」に到着。向かいにある「十勝プラザ」の芝生の庭に駐車させて頂き、生憎の小雨担ってしまいましたが、グリーンにクラシックカーが佇んでいる光景は、素晴らしいものがありました。
夜の会食では成績の中間発表が行われて大いに盛り上がりました。また、クラシックカー愛好家の皆様には知られています乗り物絵師「轟 友宏」氏の作品が、同会場内に展示されて雰囲気を盛り上げていました。
7月18日/Day-3
いよいよラリーの最後日。朝のドライバーズ・ブリーフィングで注意事項が伝えられた後に、1号車からスタートとなります。最終PCの会場となります更別村の「十勝スピードウエイ」に向かいます。しかし途中で2台の故障車が出てしまい、積載車の手配や修理をする事になってしまいましたが、当事者はそれなりにこの状態を楽しんでおりました。
次は中札内にあるチーズ工房「十勝野フロマージュ」をスタンプポイントとし、ここで絶品のアイスクリームを提供して頂きました。そこから芽室の普段は車が通らないような牧場の中を通過し、清水町にありますレストラン「サルビア」にてランチとなります。
そして午後は最終ゴールとなる千歳アウトレットモール・レラを目指します。15時に1号車がゴールし、16時までに全車が無事ゴールすることができました。
千歳アウトレットモール・レラの会場で表彰式を執り行いました。各クラスの上位入賞者にはオリジナル・トロフィーを授与し、副賞として北海道の名産品をご提供いたしました。また、突然でしたが参加者有志のお二方から特別賞として6名様分の賞品のご提供を頂きました。有難うございました。
最後に、今年も多くの皆様のご援助があればこそと感謝申し上げます。こうして今年も事故も無く無事に終了いたしました。
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今回は戦前の貴重な車両が東京や京都から参加し、北海道における本当のクラシックカー・イベントとなった。
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隣接するパーキングで受付を済ませた後、整列して千歳アウトレットモール・レラに移動して展示された。
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FCAジャパンの協力を得て、大会オフィシャルカーにアバルト595とアルファ・ロメオ・ミトが活躍した。
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アウトレットモール内には参加車両が展示され、来場者の注目を集めていた。
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普段目にできない戦前のクルマ達が並び、そのダッシュボードに興味津々。
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バンディーニスとブガッティT35Aが並ぶ貴重なシーン。
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1963年型MG B GT
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1967年型ダットサン・フェアレディ2000 SRL311
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1956年型トライアンフTR3
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1955年型アルファ・ロメオ1900 CSS
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1928年型アルファ・ロメオ6C 1500 スポルトはイタリアのGPヌヴォラーリにも出場した車両だ。
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ロケットで有名な植松電機の敷地内を借りて最初のPC計測を行った。
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最初のPC競技になるだけに、参加者はいつになく慎重に挑んだ。
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2日目は旭川の「ラッソグランデ旭川」がスタートポイントとされた。
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旭川から美瑛を目指す。その途中も北海道らしい雄大な光景が広がる。
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観光客が集まる中、クラシックカーの一団がユックリと景色を堪能した。
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日本とは思えないロケーションが素晴らしい光景が広がる美瑛の丘を周遊。
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美瑛の風景を楽しんだあとは、ランチ会場がある層雲峡のホテル大雪へ。
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2日目のPC場所である鹿追にある瓜幕の道の駅で一旦再集合。
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道の駅には多数のギャラリーが詰めかけ、線踏みを興味深げに見ていた。
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PC競技のスタートを切るロータス・エランは地元北海道からの参加。
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道の駅うりまくでは難易度の高いカーブした3連続PCが用意された。
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最終日となる3日目は「十勝プラザ」のグリーン上からスタート。
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最終PC競技場所となる十勝スピードウエイまで足慣らし。
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十勝スピードウエイではサーキットランではなく線踏みが待っていた。
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スタートを待つ1958年型カルマン・ギア・クーペは岐阜からの参加。
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いつもの線踏みPCなのだが、設定距離が長いので難易度は高い。
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PC競技を終えたところで参加者全員揃って記念撮影が行われた。
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ゴールとなった千歳アウトレットモール・レラには、参加した全車が無事に到着して整列した。
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各クラスの上位入賞者にはオリジナル・トロフィーが授与され、副賞に北海道の名産品がプレゼントされた。
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総合優勝はブガッティT40で挑んだ佐藤組が勝ち取り、エベラールのリストウォッチが副賞で贈られた。