東京オートサロンウィークの大トリ 『NoWhereToGo 2026』が映した令和カーカルチャーシーンのリアル

公開 : 2026.01.17 07:25

クルマを中心に、ファッションや音楽とも融合するライフスタイルブランド『Peaches』が主催する新イベント『NoWhereToGo2026』が、1月12日に東京・青海のシティサーキット東京ベイで開催されました。

Peaches(ピーチズ)とは

クルマを中心に、ファッションや音楽とも融合するライフスタイルブランド『Peaches(ピーチズ)』が主催する新イベント『NoWhereToGo2026(ノーウェア・トゥ・ゴー、以下NWTG2026)』が、1月12日にシティサーキット東京ベイで開催された。

NWTG2026の主催であるPeachesは、クルマやカーカルチャーを切り口としたライフスタイルブランドで2018年にアメリカ・ロサンゼルスや韓国・ソウルを拠点に活動を開始。日本へは2024年に上陸を果たした。

JGTCに参戦していたスカイラインGT-R(R33)と『NoWhereToGo』のロゴ。
JGTCに参戦していたスカイラインGT-R(R33)と『NoWhereToGo』のロゴ。    小河昭太

アパレル・グッズの販売はオンライン上で完結してしまう時代にもかかわらず、東京都渋谷に『Peaches Japan Garage(ピーチズ・ジャパン・ガレージ)』をオープンし、クルマ好き同士がアナログな繋がりを持てる『ハブ』としてあえて実空間を設けている。

このガレージはカフェ、ギャラリー、イベントスペースの機能を兼ねており、F1マシン『ウィリアムズFW12』や、映画『007』の劇用車であるオープンボディの『トヨタ2000GT』といったクラシックカーから、やんちゃな改造車に至るまで多様な車両を展示。

また、ポルシェの創始者フェルディナント・ポルシェ博士の曾孫にあたるフェルディ・ポルシェ氏率いる『FAT International(ファット インターナショナル)』の来日に合わせたツーリングイベントや、人気ゲーム『首都高バトル』の復活記念コラボイベントなどを実施。

ファッション・音楽・ゲームなど、多様なカルチャーとクルマを結びつけるプロジェクトを展開してきた。

ちなみに、英語で『Peach』はスラングで、『魅力的』や『何かすごいもの』といった意味も持っているようで、何かを予感させるネーミングと言える。

NWTG2026の様子

NWTG2026の会場には、Peachesのキュレーション車両約60台と、一般公募によって選出されたカスタムカー約60台を合わせた約120台のクルマたちが展示された。

イベントのためにオリジナルラッピングを施したポルシェ911GT3カップカー(992)、JGTCにおいて長谷見昌弘選手がドライブしたユニシアジェックスのR33型日産スカイラインGT-Rのレーシングカーや、珠玉のクオリティで仕上げられたカスタムカーたち。そして、近年アートとして海外から猛烈な人気を得ている『竹槍デッパ』の街道レーサーやデコトラなども展示されていた。

オリジナルラッピングを施した最新の911GT3カップカー(992)。今回のイベントにはポルシェ・ジャパンもスポンサーとして参加。
オリジナルラッピングを施した最新の911GT3カップカー(992)。今回のイベントにはポルシェ・ジャパンもスポンサーとして参加。    小河昭太

ジャンルを隔てることなく、車両価格に表れることのない各オーナーの個性・センスや努力など、さまざまな価値観がクルマを媒体として顕現しており、東京オートサロンウィークの大トリに開催されたイベントとしてふさわしい展示内容と言えた。

また、『NoWhereToGo』という名称には、行き場を失ったカルチャーの受け皿でありたいという意思が込められているそうだ。

実際に会場では、様々な要因によって行き場を失いつつある『改造車・チューニングカー』たちが他のカルチャーと融合。その個性を激しく主張し、輝くイベントとなっていた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_

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