来週のロサンゼルス・モーターショーで発表が待たれるアルファ・ロメオ・ステルヴィオの新たなテスト車両をキャッチした。今回のものは、偽装も少なくスタイリングを判断する恰好の材料となっている。

以前スパイショットにおさめた開発車両は多くの偽装をほどこしていたが、今度の写真はミド・サイズSUVらしいクーペ風のルーフラインと、伸びやかなボンネットを確認できる。

その全体的なスタイリングは、兄弟車とも噂されているマセラティ・レヴァンテにも似ている。

ステルヴィオの発売時期は来年前半と考えられ、アルファ・ロメオのレイド・ビッグランドCEOは、以前われわれの取材に応じて、ステルヴィオはドライバーズ・カーになると話していた。

「アルファのミド・サイズSUVを買う人というのは、ドライビング・ダイナミクスを求めるものです。われわれのモデルはその点が突出していますし、期待を裏切ることはありません」

エンジンおよびギアボックス

まもなく発売が予定されているフィアットおよびジープのミドルサイズSUVと多くのパーツを共用するが、エンジンはアルファ・ロメオ独自のものとなる。というのも、フィアット、ジープ、アルファ・ロメオのSUVには、それぞれ異なるキャラクターが与えられているからだ。

このうちジープは屈強なオフローダーで、フィアットはオフロードとオンロード性能を持ち合わせるモデル、そしてアルファ・ロメオは最も高いパフォーマンスを発揮するモデルという位置付けだ。

このステルヴィオのエンジンについては、ジュリアと多くを共用すると考えられる。2.2ℓのディーゼルと2.0ℓのガソリンがその中心で、共に幾つかのチューンが用意されるようだ。また、トップ・エンド・モデルのクワドリフォリオ・ヴェルデには、510psの3.0ℓV6ツインターボが搭載される。このクワドリフォリオ・ヴェルデは、ポルシェのハイ・パフォーマンスSUV群にも充分に対抗できるモデルとなる。

発売日は?

アルファ・ロメオは、まだステルヴィオのリリース・デートを明らかにしてないが、2017年の初めになる模様だ。ベーシック・モデルのライバルはBMW X3だが、パフォーマンス・モデルはポルシェ・マカンがターゲットとなる。価格は£40,000(550万円)からというレンジが予測される。