ルノー、次世代車は「控えめな」デザイン採用 新CEO就任で方向転換 ブランド全体で統一感のある外観へ

公開 : 2026.10.28 07:45

ルノーの次世代車は現行モデルよりも「控えめ」なデザインになる見込みです。『トゥインゴ』や『5』のようなレトロなアイコンモデルを除いて、フランス車らしさと統一感のある外観を備えることになります。

レトロなアイコンモデルとは明確に区別

ルノー・グループのデザイン責任者、ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏によると、今後のルノー車はより「控えめ」なスタイリングとなり、モデル間の共通性が高まるという。

ルノーは最近、非常に個性的なデザインを特徴とする一連のレトロなEV(4、5、トゥインゴ)を発売したが、新型『クリオ』(日本名ルーテシア)をはじめとする内燃機関モデルでは、よりモダンなデザインを追求している。

ルノー・クリオ(日本名ルーテシア)
ルノー・クリオ(日本名ルーテシア)

今後のデザインの方向性について問われたヴァン・デン・アッカー氏は、この二面的なアプローチは維持するとしつつも、レトロなアイコンモデルを除き、今後のデザインにより統一感が強まることを示唆した。新グループCEOのフランソワ・プロヴォスト氏の下で、デザインの方向性が転換したという。

ヴァン・デン・アッカー氏は、「伝説的なアイコン」と「未来のアイコン」という製品ラインナップを「区別し続ける」と述べ、次のように説明した。

「伝説的なアイコンの目標は、何よりもまずアイコンであること、一目でそれと分かるようにすることです。トゥインゴや5(サンク)にはルノーのロゴがついていますが、それらに同じ目やレイアウトを与えようとはしているわけではありません。フォルムの表現はまったく異なるのです。トゥインゴを買う人は、第一にトゥインゴを求めているのであって、(ルノーの)デザイン言語そのものを求めているわけではありません」

今こそ適切なバランスを見つけるべき時

今年初め、ルノーブランドのデザイン責任者としてアレクサンドル・マルヴァル氏が就任した。彼の上司であり、グループ全体のデザインを統括する立場にあるヴァン・デン・アッカー氏は、「未来のアイコンについては、デザインを少し再編成する」と述べている。

「わたしが(ルノーに)入社した際、トゥインゴからマスターに至るまで、ブランドを一新しました。その後、ルカ・デ・メオが(グループCEOとして)就任し、彼はすべてのクルマにより強い個性を求めたのです」

ルノーEスペース・コンセプト
ルノーEスペース・コンセプト    AUTOCAR

「これは一種の振り子のようなもので、必ずしも正しいアプローチや間違ったアプローチがあるわけではありません。わたし達はすべてのクルマに独自のアイデンティティを与えましたが、今はその対極にあり、すべてが異なるデザインになっています。ですから、今こそ適切なバランスを見つけるべき時なのかもしれません。しかし、トゥインゴ、5、4(キャトル)のように、アイコンとなるモデルは独自の物語を歩む必要があります」

ヴァン・デン・アッカー氏は、最近公開された新型コンセプトカー『Eスペース』がこのアプローチの一例だと述べた。このコンセプトカーは、ミニバンの初代『エスパス』からインスピレーションを得ているものの、斬新なスタイリングが特徴だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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