ボルボ、2027年に欧州向け「低価格」EV投入へ 『EX40』後継のコンパクトSUV? 新SPA3プラットフォーム採用

公開 : 2026.10.28 17:05

ボルボは2027年に欧州市場向け向けに「低価格」の新型EVを投入する計画です。『EX60』に続き、新開発のSPA3プラットフォームを採用する2台目のモデルとなります。『EX40』の後継車となる可能性もあるようです。

EX60に続く2台目のSPA3採用車

ボルボは来年、電動SUV『EX60』に続き、欧州で新プラットフォーム「SPA3」をベースとする2台目のEVを発売する予定だ。

夏以降の納車開始を予定しており、5万7000~7万ポンド(約1200~約1470万円)の価格帯にあるEX60よりも「より広範な低価格市場セグメント」をターゲットとする。

ボルボEX60
ボルボEX60

この新型車は、ボルボが2030年までに世界各地に展開する13車種の新型車の1つであり、新たな地域別製品開発戦略に沿って、主に欧州市場向けに設計・開発される。

ボルボは他に、『EX90』のSPA2プラットフォームをベースにした米国向けの新型フラッグシップSUVや、親会社であるジーリー(吉利汽車)のモジュラーアーキテクチャーをベースにした中国専用の6車種の開発も進めている。

SPA3採用の新型車に関する具体的な情報はまだ明らかになっていないが、低価格帯をターゲットとすることから、欧州で最も人気のあるCセグメントに相当する小型SUVではないかと推測される。Cセグメントでは現在、市場投入から10年近くが経過し、最近フェイスリフトが行われた『XC40』がラインナップされている。

XC40はガソリン車とEVの両方が用意され、『XC60』に次ぐボルボで2番目に売れているモデルラインである。新型車はEV版の『EX40』の後継車となる可能性があり、ガソリンエンジン搭載のXC40はCMAプラットフォームをベースに引き続き販売される見込みだ。

欧州で人気のコンパクトSUVに?

ボルボは以前、欧州向けのラインナップには最終的に「新型のローボディおよびハイボディタイプ」が含まれると述べ、近年縮小しつつあったセダンやステーションワゴンモデルの再導入を示唆していた。しかし、SPA3プラットフォームを採用する2台目のEVとして量販を重視していることから、新型車はSUVとなる可能性が高い。欧州では背の高いモデルの人気が圧倒的だ。

このSPA3プラットフォームは、『EX30』(全長4.2m)から『EX90』(全長5.0m)までのサイズのモデルに使用可能だ。パッケージングの柔軟性を重視した設計となっており、フロアパン内のバッテリーセルの配置を変更することで、さまざまな車体形状に対応できる。

ボルボEX40
ボルボEX40

前身のSPA2と比べ、数々の改良が加えられている。例えば、新しい「セル・トゥ・ボディ」方式のバッテリー設計、部品点数を削減するメガキャスティング生産、そして効率性と走行性能を向上させる新世代のドライブトレインなどが挙げられる。

ボルボは、SPA3をベースとする2台目の量産モデルの導入により、同プラットフォームの開発コストの回収が加速すると述べた。これは、ここ数か月の巨額損失からの回復を図り、利益率8%という目標達成に向けて奮闘する同社にとって、特に重要な意味を持つ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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