ヴォグゾール・アダム1.0iターボ

公開 : 2016.12.15 05:30　　更新 : 2017.05.29 18:29

ヴォグゾール

問題は、もちろん後席に存在する。レッグ・スペースは子供ならまだしも、成人ではよほど小柄でないと長距離乗りたくないレベル。

その背後にある荷室も容量はたった170ℓで、テールゲート開口部では大きな段差が積み降ろしの邪魔をする。ただし、その点に関してはミニも500も大同小異ではあるが。

■「買い」か?

もし、アダムのルックスに一目惚れしたクチなら、アンリミテッドというプログラムは実に魅力的だ。オプションの件を抜きにすれば、1.0ℓターボを選択できるグレードとしてはもっとも低価格で、装備類は自分の必要に応じて取捨選択できる。

それでも、われわれの目にはミニ・ワンの方がファンキーなルックスで、より上質なインテリアとはるかに優れたステアリングを備えるクルマだと映るのが現実だ。

もちろん、同等の装備ならミニの方が高額ではあるのだが、その金額を支払う価値は確かにある。

■日本版編集部の見立て

アラン・テイラー-ジョーンズの言うとおり、このクルマを買う動機としては、アダムのルックスに魅力を感じるか否かが大きく左右する。日本版編集部は残念ながら現物を目にしたことはないが、写真を見る限りアダムはスタイリッシュという意見が多かった。GMジャパンさん、アメリカばかりを見ていないで、オペル/ヴォグゾールを復活してくれませんか、というのは少々無責任か。