ヴォグゾール・アダム1.0iターボ

公開 : 2016.12.15 05:30  更新 : 2017.05.29 18:29

 
ホイールは17インチも設定されるが、試乗車は16インチを履いていた。それでも、路面が荒れていると、直線を走っているときでさえ細かい突き上げが感じられるのは、スプリングの硬さとホイールベースの短さによるもの。しばしば、後輪が突起を超えた余波が伝わり、前輪の仕事を増やすほどだ。

BMW製ミニのように、硬い脚回りがスポーティなハンドリングを楽しめるものとなっていればいいのだが、残念ながらアダムはその域に達してはいない。ステアリング・フィールはあまりにも軽く、前輪の動きをドライバーへ的確に伝える役目を果たしていないのだ。

プラットフォームはコルサのそれを切り詰めたもので、そこから想像される通り、キャビンは広くないが、前席は、ルーフラインが高いので背の高いドライバーでも窮屈さを感じることはない。

アップライトな着座姿勢や、十分な室内幅も快適性に貢献する。質感は、ミニには及ばないが、フィアット500よりは高く感じられる。

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