中国の自動車リサーチ・メーカーであるテックルールズが、タービンEVハイパーカー、GT96をジュネーブ・モーターショーで公開する。この程、その実車がイタリア・モンツァ・サーキットでテストが行われている風景が公開された。

タービンで発電、モーターで駆動するハイパーカー

2016年のジュネーブ・モーターショーでタービンで発電しモーターで駆動するハイパーカー、GT96をコンセプト・モデルとして発表した中国の自動車メーカー、テックルールズが、今年のジュネーブではそのプロダクション・モデルを公開する。今回公開されたテスト風景の写真からは、そのジェット戦闘機風のキャノピーがよく分かる。また、公開されていたイラスト通り、ドライバーがセンターに座るマクラーレンF1のようなドライビング・ポジションが特徴だ。

このGT96は、TREV、タービン・リチャージング・エレクトリック・ビークルと呼ばれるパワー・ユニットは、レンジ・エクステンダーの役目を果たすマイクロ・タービンでバッテリー・パックに充電し、その電力でモーターを動かすというもの。

今回公開されたイメージ・スケッチは、まさにジェット戦闘機のようなスタイルだが、そのデザインはファブリツィオ・ジウジアーロとジョルジエット・ジウジアーロの手によるものだ。ドライバーはクルマの中央に座り、その乗り降りのためにボディ上部がキャノピーのようにリフト・アップするという。

シャシーは国際的なモータースポーツ・スペシャリスト、L.M.ジャネッティが担当した。その他、機能面では、バック・ミラーの代わりのリア・ビュー・カメラ、レーザー・ヘッドランプなどが特徴だ。

テックルールズによれば、このTREVテクノロジーは、将来ラインナップするモデル・ファミリーすべてに使用されるものという。なお、このGT96は、プラグインでも充電が可能だ。