『ロータリーEVシステムコンセプト』に見える、マツダは諦めないという矜持 市販化熱望のスポーツカー『アイコニックSP』に搭載?
公開 : 2026.10.20 17:05
10月13〜16日に開催された『ジャパンモビリティショー・ビズウイーク2026』でマツダは、日本自動車工業会の合同展示に『ロータリーEV システムコンセプト(2ローター)』を出展しました。篠原政明のレポートです。
ロータリーエンジンで発電するシリーズハイブリッド
10月13〜16日に幕張メッセで開催された『ジャパンモビリティショー・ビズウイーク2026』。そこでマツダは日本自動車工業会の合同展示に、『ロータリーEVシステムコンセプト(2ローター)』を出展した。
これは、2024年にマツダ、トヨタ、スバルが合同で電動化時代の新エンジン開発を三社三様で開発すると発表した時に、マツダが提案したものと基本的には同じだ。

このロータリーEVシステムは、ロータリーエンジンで発電した電力でモーターを駆動してクルマを走行させる、いわゆるシリーズハイブリッド方式だ。開発を担当した、マツダR&D戦略企画本部主幹の藤井義道氏に話を伺った。
ロータリーエンジンのメリットは、まずコンパクトで軽いこと。そして『雑食性』と言われるように、現在考えられている様々な燃料に対応していることが挙げられる。
例えばカーボンニュートラル燃料を使用する場合、レシプロのガソリンエンジンはバイオ軽油(FAME)や廃食油を利用したHVOには対応できない。またディーゼルエンジンはバイオエタノールやメタンには対応できない。
しかしロータリーエンジンは、それらはもちろん、藻類バイオ燃料やeフュエル、そして水素など、あらゆるカーボンニュートラル燃料に対応できる内燃機関として開発が進められている。従って、今回のようなハイブリッドのシステムとして採用するには最適なエンジンというわけだ。
そもそもはアイコニックSP用パワートレーン?
しかもロータリーエンジンは小さくてもパワーを出すことができるため、小容量のバッテリーと組み合わせてもエンジンがパワーを補えるので、あらゆる領域で最適なパワーを発生できるのもひとつのポイントになっている。
2ローターにしたのは、出力との関係だという。既にマツダはMX-30で1ローターのシリーズハイブリッドを市販化しているが、あちらはMX-30というクルマのサイズとパワーとのバランスを鑑みたもの。今回のシステムは、より大きなパワーが必要なモデルにも対応させるために2ローターとしている。

ちなみに、今回出展されたシステムはまだモックアップの模型であり、ロータリーエンジンの排気量などは確定していない。また、今回はコンセプトとしての提案であって、開発状況に関してはノーコメントとのこと。
しかし、このシステムと一緒に展示されていたロープロファイルのタイヤは独特のトレッドパターンで、それは2023年のジャパンモビリティショーでワールドプレミアされて市販化が熱望されているスポーツカーのコンセプトモデル、『アイコニックSP』と同じ。
アイコニックSPは『次世代の2ロータリーシステムを用いた、ロータリーEVパワートレーンを搭載するコンパクトスポーツコンセプト』と謳われていたから、このロータリーEVシステムも同時進行で開発が進められているのではないだろうか。












































