ロマンやノスタルジーを感じる成り立ち 『アウディA6オールロード』 満タンで1350km先を目指せるオフロード対応のステーションワゴン
公開 : 2026.10.20 18:05
最新C9系アウディA6へ追加された『オールロード』は、3.0L V6ディーゼルターボから導入が開始されました。2.0tを超えるステーションワゴンでも、胸が打たれるほどの身のこなしを誇ります。UK編集部の試乗記です。
もくじ
ー人気の火付け役となったオールロード・クワトロ
ー3.0L V6ディーゼルターボから導入が開始
ーA6シリーズの中で最も魅力的な仕様かも
ー胸が打たれるほどの身のこなし
ーロマンやノスタルジーを感じる成り立ち
ーアウディA6 3.0TDI オールロード(英国仕様)のスペック
人気の火付け役となったオールロード・クワトロ
ステーションワゴンをベースにオフローダー感を強めたモデルは、過去に複数生み出されてきたが、今も残るのは少数。車高が持ち上げられ、無塗装の樹脂性トリムで差別化され、15年ほど前までは人気だったものの、近年はSUVへ支持者が流れたといえる。
現在の英国で購入できる唯一の例が、A6 オールロード。2000年のA6オールロード・クワトロは、このスタイルの人気を牽引したといえる。最新版でも、表面的なクロスオーバー化ではなく、抜かりないアップデートが施されている。

ブラックのホイールアーチや、専用サスペンションでの最低地上高アップは、お決まりのメニュー。外へ張り出したフェンダーは専用品で、近々リリースされるRS6 アバントとは別物だとか。筆者の目には、かなりカッコよく映る。
21インチのタイヤは拡大され、通常のA6では255/35だが、285/35を履く。後輪操舵システムも装備される。クワトロを名乗らないが、もちろん四輪駆動だ。
3.0L V6ディーゼルターボから導入が開始
最大のトピックが、英国では唯一、新型のA6で6気筒エンジンを積むこと。マイルド・ハイブリッドで299psの3.0L V6ディーゼルターボから導入が始まり、367psの3.0L V6ガソリンターボも追加予定。2.0L 4気筒のプラグイン・ハイブリッドも控えている。
現在の英国では、BMW 5シリーズ・ツーリングの6気筒版を購入できない。ボルボも提供していない。主なライバルは、メルセデス・ベンツ E 450d エステート程度だろう。

トランスミッションは7速デュアルクラッチで、ここへ24psの電気モーターを実装。低速域なら、ガソリンを燃やさずボディを引っ張れる。V6ディーゼルターボは、TDIの最新版。S5譲りのユニットで、吸気系が改良を受け、電動コンプレッサーも備わる。
バッテリーEVの方が加速は鋭く、スムーズ&レスポンシブに運転できることは間違いない。しかし、ディーゼルのステーションワゴンには特有の魅力、頼もしさがある。
A6シリーズの中で最も魅力的な仕様かも
実際に走らせてみると、低域での滑らかさはBMWやメルセデス・ベンツの同等ユニットに若干届かない。それでも、吹け上がりの軽快感は想像以上。電気モーターだけで静かに市街地をこなせるのも好ましく、7速デュアルクラッチATもキビキビ仕事をこなす。
2.0Lプラグイン・ハイブリッドは、動力性能は同等ながら、エンジンの主張が強め。若干だが、一生懸命さが伝わってくる。通常のA6 アバントで、3.0L V6ガソリンターボも過去に試乗しているが、この3択ではV6ディーゼルターボがベストに思う。

車高は僅かに上昇し、エアスプリングと後輪操舵が標準。路面の荒れた英国にあって、A6シリーズの中でオールロードは最も魅力的な仕様かもしれない。特に、コンフォート・モード時の快適性は秀抜。風切り音も小さく、包まれるような安楽さにある。
バランスド・モードやダイナミック・モードでは、姿勢制御がタイトに。操縦性の正確性も増すが、21インチ・ホイールは目立つ凹凸での入力が強め。ロードノイズも大きい。2000年代のオリジナルを模した、19インチの方がベターといえる。































































































































