クラシック・ランボのレストアやメンテナンスを行うポロストリコをオープン

公開 : 2017.03.06 13:02  更新 : 2017.06.01 00:28

二段階から構成される委員会を発足

ランボルギーニ・ポロストリコは、今回、過去の公式文書の正確性を保持し、過去モデルの生産、 製造工程、仕様の検証を監視するため、二段階から構成される委員会を公式に発足させた。この委員会は。「Comitato dei Saggi」という第一委員会と、「Comitati Tecnici」という第二委員会からなる。

第一委員会は、全般的なガイドラインの作成、優先順位づけ、修正変更、そして、第二委員会から受け取った提案の最終承認を行う。

第一委員会の「Comitato dei Saggi」は、今年1月に亡くなったエンジニアのパオロ・スタンツァーニを追悼して設立されたもの。スタンツァーニは、エンジニアのジャンパオロ・ダラーラ、デザイナーのマルチェロ・ガンディーニと共に、1966年にランボルギーニ・ミウラを製作し、その後も数々の伝説的モデル製造に関与した人物だ。

「Comitato dei Saggi」は、社内から1名、社外から2名の計3名の専門委員で構成される。一人目は1998年からランボルギーニに在籍している研究開発部門ディレクターのマウリツィオ・レッジャーニ。社外からの専門家の一人は、1963年から1969年までランボルギーニの技術責任者を務め350GT、ミウラ、マルツァル、エスパーダの誕生に立ち会ったジャンパオロ・ダラーラ。そして、もう一人の社外委員は、80年代末にランボルギーニ・エンジニアリングのモータースポーツ部門で技術責任者を務めたエンジニア、マウロ・フォルギエリだ。

「Comitati Tecnici」は、研究開発、デザイン、生産、その他の部署から集められた社内チームと第三者の専門家で構成されており、過去データの調査、資料管理を行う。これらデータや資料には、デザインや生産ポリシー、記録、技術データ、サプライヤーだけでなく、ブランド、 プレス、イベント資料などのアーカイブ情報など、あらゆる分野が含まれているという。

両委員会は、まず4つのプロジェクトに携わる。オリジナルのスペアパーツを再現するための部品表に関するプロジェクトで、クラシックカーに関する過去の画像の調査、各モデルとその正確なシリーズ生産台数、クラシックカーの内装や外装のカラーコードの定義などを行うという。

ステファノ・ドメニカリは「この二段階委員会はランボルギーニ・ポロストリコ事業の重要な役割を担っています。ポロストリコ・システムにより、ランボルギーニの重要な製造の歴史に関する正確な文書やアーカイブを保護し、この遺産をできるかぎり完全かつ信頼性のあるものにします。 これにより、ポロストリコの重要な役割のひとつである、ランボルギーニ・クラシックカーの認定にも役立ちます」と語っている。

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