野ざらし発掘 ーー 幻のイタロ・アメリカン、ヴェッタ・ヴェンチュラGT

公開 : 2017.04.30 11:00  更新 : 2017.06.01 00:21

アングロ・アメリカンならぬイタロ・アメリカンのスポーツカーが1960年代には存在していました。インターメカニカ・アポロGT、そしてここに紹介する僅か19台が生産されたヴェッタ・ヴェンチュラGTです。あなたが相当なエンスージァストなら、ヴェンチュラGTはともかく、アポロGTのネーミングぐらいは聞いたことがあるかもしれません。

最近アメリカでFor Saleの広告に姿を見せたのは、悲惨な姿の1967年製ヴェッタ・ヴェンチュラGTだ。この車名を知る人は少なく、謎めいた存在でもある。

実は、このクルマは、インターメカニカを設立したフランク・レイズナーが販売したモデルであるアポロGTをルーツに持つ。ハンガリー生まれのレイズナーは、その後カナダに移住。そして、1950年に妻と共にイタリア・トリノに引っ越し、そこでインターメカニカを設立した。


インターメカニカといえばポルシェ356のレプリカ・メーカーとして有名だが、当初はフェラーリにも似たスタイルを持つヨーロピアンGTを販売していた。レイズナーはアメリカ人のミルト・ブラウンとニュートン・デイビスが経営するカリフォルニア州オークランドにあるインターナショナル・モーター・カーズと契約する。この会社はアポロGTを製造する会社で、このアポロGTをインターメカニカがメーカーとなって販売することになる。

ビュイックのV8エンジンとボルグワーナー社のギアボックスを搭載するアポロGTは、1964年からインターメカニカ・アポロGTとして販売されたが、財政的に厳しくなり、1966年までに100台が製造されて終焉を迎える。しかし、ダラスにあったヴァンガード・エア・コンディショニング社が未完のまま残っていたアポロGTを19台を購入し、そして、それらを完成させてヴェッタ・ヴェンチュラGTとして販売したのだった。

今回売り出されるのはルイジアナ州ベイトンルージュで40年間屋外で放置されたもので、テキサス州ワイリーのコリンズ・ブラザーズ社が販売主だ。クルマはひどくダメージを受けているが、レストアするのであれば、それほど大きな問題はない。オリジナルのエンジンを搭載ている他、イエーガーのインストルメントとボラーニのワイヤーホイールもオリジナルのままだ。

果たしてこのクルマは保存されるのか、あるいは解体されてしまう運命なのか?

 
※ 編集部では日本国内で野ざらしになっているクルマの情報もお待ちしております。写真とコメントを編集部までお送りいただければと思います。

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