白眉の操縦性を実現した前例なきSUV アルファ・ロメオ・ステルヴィオ【UK中古車ガイド】 英国で初期モデルは1万ポンドから

公開 : 2026.05.01 18:05

アルファ・ロメオにとって前例ないモデルといえた、SUVのステルヴィオ。登場から10年近くが過ぎ、現実的な予算で小改良前の仕様を探せるように。UK編集部が、中古車で魅力を振り返ります。

同社らしい魅力に満ちた、前例のないSUV

2017年に発売されたステルヴィオは、アルファ・ロメオにとって前例のないモデルといえた。当時のCEO、リード・ビッグランド氏が、「何よりもアルファ・ロメオであり、SUVであることは二の次です」。と主張した通り、同社らしい魅力にも満ちていた。

白眉の操縦性を実現しつつ、実用性はドイツ製ライバルに並ぶステルヴィオ。登場から10年が迫る近年、初期の仕様なら1万ポンド(約210万円)ほどで探せるようになっている。しかもアップデートは限定的で、年式による違いは大きくない。

アルファ・ロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオ(英国仕様)
アルファ・ロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオ(英国仕様)

エンジンは、2.0L 4気筒ガソリンターボでは200psか280ps、2.2Lディーゼルターボでは190psか210psと、それぞれ2段階。特にガソリンターボの280ps版は、SUVらしからぬ活発さで裏道を走り回れる。他方、ディーゼルなら好燃費がうれしい。

スーパーSUVと呼べるのが、ステルヴィオ・クアドリフォリオ。510psの2.9L V6ツインターボを載せ、0-100km/h加速4.0秒という俊足を誇る。燃費は8.9km/Lと振るわないが、最近は3万ポンド(約630万円)前後と、値ごろ感が出てきた。

パワートレインを問わずドライバーへ応える

パワートレインを問わず、ステルヴィオは意欲的な走りを求めるドライバーへ応えてくれる。サルーンのジュリアと同じプラットフォームを基礎骨格とし、車重は1.7t前後と軽く、峠道ではアルファ・ロメオの名へ恥じない興奮へ興じれる。

後輪駆動寄りの四輪駆動システムは、カーブで秀抜のバランスとスタビリティを発揮する。ただし、乗り心地は若干硬め。ファミリーSUVとしては、快適側にはない。

アルファ・ロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオ(英国仕様)
アルファ・ロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオ(英国仕様)

英国に導入されたグレードは、当初4段階。ベースとスーパーでも、6.5インチのタッチモニターにクルーズコントロールなどは標準だったが、オススメは19インチ・ホイールにキセノンヘッドライト、アルミ製の内装トリムなどを得る、スペチアーレだろう。

インテリアは、アウディBMWの上質さへ届かず、後席は頭上空間が限られる。しかし荷室は525Lあり、キャンプ道具や愛犬とも問題なく移動できる。優れたオールラウンダーだと呼べるアルファ・ロメオは、稀有な存在だといっていい。

新車時代のAUTOCARの評価は?

BMWやポルシェジャガーなどはSUVで先行し、大きな成果を導いている。他方、ブランドの価値をプラットフォームへ巧みに反映させたという点で、アルファ・ロメオ以上に成功したメーカーは近年ないように思う。(2018年1月3日)

アルファ・ロメオ・ステルヴィオ・スプリント(英国仕様)
アルファ・ロメオ・ステルヴィオ・スプリント(英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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