クルマ漬けの毎日から

2026.04.27

イギリスに住む人たちは、日本に住む私たちよりも、EVへの乗り換えを促すメッセージに触れる機会がよくあるようです。その口説き文句はどのような内容なのでしょうか? EVといえば、気になるのは充電です。

英国の充電インフラはまだ課題アリ、それでもEV購入検討中!【クロプリー編集長コラム】

もくじ

EV充電の現実
ルノー4に試乗中! 我が家初のEVとなるか?

EV充電の現実

あなたのメールの受信トレイにも、次にクルマを買い替える時にはEVを選んでほしいと促すメールが頻繁に届いているのではないだろうか。

そういうメールには決まって「イギリスの公共のEV充電器数は、ガソリンスタンドの給油ポンプ数の2倍を超えています」などと景気のいい言葉が並んでいる。

公式発表によると実際には、給油ポンプが約6万基であるのに対し、充電器は約11万6,000基とのことだ。

しかし、この何年か日常的にEVに乗る生活をしている者としては、こういう単純な口説き文句にはうんざりしている。

ガソリンスタンドでの給油は5分ほどで完了するが、充電ステーションでの充電は45分ほど必要になり、この2つを単純に比較しても意味がないのだ。それなのに、なぜ給油ポンプと充電器の数を比較するのだろうか?

イギリスの充電インフラの整備は進んできているが、それでもまだ充電器を見つけるのは簡単なことではない。しかも充電器の信頼性はまだ十分とはいえないし、操作方法もばらばらだ。

もし充電時の最大出力が150kWとされていても、60~70kWほど出ればまだ運がいいほうだろう。それなのに、なぜ充電が給油と同じくらい簡単というような言い方をするのだろうか?

実際に使ってみれば、新たなEVオーナーたちがすぐにがっかりするのは目に見えている。

ルノー4に試乗中! 我が家初のEVとなるか?

インフラの現実はかくも厳しい。だが、そうでありながらも、私はこの数日ルノー4(キャトル)に試乗しており、我が家の初EVとして購入を検討している(妻はまだそれほど乗り気ではない)。

兄弟モデルのルノー5(サンク)と比べて、ルノー4のほうがスペースにゆとりがあり、サスペンションが少し柔らかく、またサイドウォールの厚いタイヤが装着されている点が気に入っている(ロードノイズが小さく、段差を超える時の乗り心地がよいため)。

また、ルノー4の車内のスイッチ類や操作系は、ルノー5とほとんど同じなのも好印象。

クロプリー家ではルノー4の購入を検討中。しかし、本命は兄弟モデルのルノー5か?

しかし、ルノー5のステアリングフィールと、少しスポーティな性格が持つ魅力も捨てがたい。

ルノー5には、見た目の魅力という点でも特別なものがある。だがそれは、往年のルノー5への懐かしさとはほとんど関係ない。

ルノー5はコンパクトEVとして、まさに理想的でしっくりくるデザインなのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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