メルセデス・ベンツはなぜ「大型スクリーン」にこだわるのか スマホのようなデジタル体験 物理ボタンも残す方針
公開 : 2026.04.30 17:25
メルセデス・ベンツは顧客の声に応え、車内で一部の物理ボタンを復活させますが、大型スクリーンは依然として不可欠だと述べています。高級ブランドとして、スマートフォンのようなデジタル体験を重視する方針です。
「自分だけの車内」を作るために
メルセデス・ベンツの販売責任者によると、同社はデジタル技術の先進性をアピールするため、今後のモデルでも大型タッチスクリーンを重視する方針だ。しかし、顧客の声に応え、主要機能については物理的な操作ボタンを用意するとしている。
最近、フォルクスワーゲンやアウディなどの競合他社はタッチ操作に対する顧客の抵抗感を受け、車内のスクリーンサイズを縮小して物理ボタンを増やし始めている。その一方で、『GLC』や『Cクラス』などのメルセデス・ベンツの最新モデルは、フルワイドの「ハイパースクリーン」を引き続き採用している。

販売責任者のマティアス・ガイゼン氏は、大型スクリーンへのこだわりは高級ブランドとしての地位にふさわしいものだと述べた。
「インテリアの見た目、質感、素材において、メルセデス・ベンツは最高レベルのクラフトマンシップを誇りますが、この総合的な体験がデジタル操作とシームレスに融合するよう努めています」
「わたしはいつも自分のスマートフォンを例に挙げます。過去20年間、見た目は基本的に変わっていませんが、魔法のような変化が画面の裏側で起きています。だからこそ、当社はこうしたスクリーンを強く信じているのです」
「新型Cクラスのインフォテインメント・システムで提供される壁紙を使えば、本当に自分だけの雰囲気を創り出すことができます。ハードウェアのクラフトマンシップにおける洗練さを、何らかの形で(デジタル側へ)引き継ぐ必要があるのです」
顧客からは物理ボタンを望む声も
ガイゼン氏は、一部の企業がより「機能的」なタッチスクリーンを採用していることにも理解を示しつつ、「お客様とつながるためには、スマートフォンでのデジタル体験をわかりやすく翻訳する方法を見つけなければなりません」と述べた。
「約1mのシームレスな超高解像度スクリーンに壁紙を設定したり、子供の写真を表示したりできれば、ハードウェア面だけでなくソフトウェア面でもインテリアをパーソナライズできるのです」

しかし、ガイゼン氏は、メルセデス・ベンツが物理的な操作系の使用方針を見直したことを認め、ステアリングホイールのハプティック(触覚フィードバック付き)パッドに代わって物理的な「ローラー」が復活したことを例に挙げた。
「2年前、お客様から『いいアイデアだけど、自分たちには合わない』という声をいただいたので、方針を変更し、よりアナログな形にしたのです」
タッチ操作と物理操作の融合
ガイゼン氏によれば、このアプローチは今後も継続され、スクリーンと物理的な操作系を「融合」させていくという。
「わたしはスクリーンを強く支持しています。なぜなら、人とのつながりを築くためには、スクリーンの裏側で魔法のような機能を動かさなければならないと心から信じているからです。しかし、今後の製品では、お客様が物理ボタンで直接アクセスしたいと望む特定の機能向けに、より多くの物理ボタンが搭載されることになるでしょう」
「クルマに関するユーザー調査を行うと、お客様の意見は極めて明確です。『大きなスクリーンは大好きだが、特定の機能については物理的な操作ボタンが欲しい』というものです」































