1.2ℓNA4気筒グレードを試乗評価 スズキ・スイフト 手ごろなドライビングファン

公開 : 2019.07.03 10:10

インテリアに不満はあるも、扱いやすいパワー特性

1.2ℓの自然吸気だから、流石に直線のダッシュ力は心もとない。0-100km/h加速に要する時間は11.9秒。だが実際にフルスロットルを与えて加速させると、明確に力不足を感じるほどではないところが面白い。1tを切る軽量な車重が与えてくれるアドバンテージが感じられる。現実環境においては、1.2ℓターボから同等の動力性能を得ようとすると、それなりに一生懸命な操作が求められるところだ。

特に低回転域での力強さは、ターボエンジンでは得られない特性。活発に走らせようとするとマニュアルのシフトノブを頻繁に操作し、思っている以上に長めにアクセルペダルを踏んでいる必要がある。デュアルジェットのピークトルクは4400rpmに設定されているが、ずっと扱いやすい。

フォルクスワーゲン・ポロ1.0エボに搭載されているユニットのような、明確な性格を持ち合わせていない自然吸気エンジンの場合も、パンチ力に欠けることが原因でフラストレーションが溜まるものではある。充分に引き出すには、ドライビングスキルもそれなりに求められる。しかしスイフトの場合はパワー感がちょうど良く、遊び心を充分に満たしてくれる性格付けになっている。また4000rpmを超えたあたりからのパワー感にも感心する。味わえる時間は短時間だが、スルスルとクルマを引っ張ってくれるのだ。

従来どおり、インテリアに高級感というものは備わっていない。硬質で暗い配色のプラスティックに溢れ、ルックスも美しいとはいえない。インフォテインメントシステムのソフトウエアも、先出の2台のライバルと比較すると見劣りする部分ではある。

ステアリングコラムのテレスコピック方向の調整しろの少なさは、改善を求めたい部分。乗り心地の面では、確かにポロやフィエスタと並ぶレベルの洗練性を得ているとはいえない。だが、目くじらを立てるほどでもないし、リアシートの広さは満足できるものだ。

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