麗しきフェラーリ初ミドシップ・スポーツカー ディーノ206GTに試乗 前編

公開 : 2019.09.07 07:50  更新 : 2020.12.08 10:56

オレンジ色のシートにナルディ製のステアリング

英国の中央を走るペナイン山脈にかかる、6月の厚い雲が晴れた。久しぶりに公道に出るディーノは、太陽の光が眩しそうだ。完全に冷え切った状態からのエンジンスタートだっただけでなく、半年近くエンジンを掛けていなかったそうで、始動がしぶり気味なこともうなずける。パワートレインが温まるまで、インテリアをじっくり観察する時間がある。

軽く大きなドアを開けてコクピットに入る。ドアハンドルは小さく、サイドガラスの開閉は手動式。パワーウインドウは206ではオプションだった。先にシートにお尻を降ろしてから、脚を引き入れる。素敵なナルディ製のウッド・ステアリングホイールに太ももを当てながら、少しゆったりとしたシートに納まる。ステアリングホイールの直径は、後のレザー巻きのものよりやや大きい。

ディーノ206GT(1967年〜1969年)
ディーノ206GT(1967年〜1969年)

シート中央には汗を吸収するとうたわれた、オプションのオレンジ色のクロスが張られ、サイドは黒いビニールレザー。206には本皮のオプションはなかった。助手席側のサイドシルに取り付けられたグラブハンドル、バルクヘッドに固定されたフローティング・ヘッドレストなどは206GTだけの特徴でもある。ヒーターのコントロールスイッチは座席の間にレイアウトされているが、8個のメーターが並ぶ楕円形のインスツルメントパネルは246とほぼ同じ。

ホイールアーチの膨らみを避けるように、ペダルは若干オフセットしている。それ以外のドライビング・ポジションは素晴らしく、内側に湾曲したリアガラスからの後方も含めて、視界も良好。シートに納まると、ディーノのボディサイズは、大きすぎず小さすぎず、丁度いい。リアシートの後ろには、ブリーフケースを差し込めるだけの空間もある。

ディーノ206のインプレッションは後編にて

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