アリエル・アトム4 試乗 目的地はシンクロトロン 英国最高の頭脳が集まる場所 前編

公開 : 2019.09.21 05:50

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さらに、長年連れ添ったショーエイ製ヘルメットの臭いに包まれていると、ある意味自虐的な楽しみさえ感じられ、この現実離れしたアトムに乗っていると、例えその非凡な能力のほとんどを眠らせたままでの移動でさえ楽しませてくれるパフォーマンスカーの1台として、つねに特別な経験をしていると思わせてくれる。

ホンダ・シビック・タイプRのエンジンはターボの回転が始まるとともに息をのむようなサウンドを発し、その強大なトルクとこのクルマのミニマルな重量は、6速ギアが必要な場面などほとんどないように思わせる。さらに、単なるプラスチックのボディシェルにもかかわらず、数時間運転したあとでさえ、ドライバーズシートは驚くほど快適な場所だった。

アリエル・アトム4
アリエル・アトム4

さらに、他車のドライバーからの反応もこのクルマを運転する楽しみのひとつであり、A303号線の1車線区間で観光バスの後ろに付いたときなどは、この英国が誇るエキセントリックさの一例を写真に収めようと、多くのひとびとが車窓からスマートフォンを構えている姿を目にすることができた。

やがてA34号線に入りハーウェルへ向け北上を始めると、雨は弱まり、空の色もやや明るい灰色へと変わっていった。

(中編へとつづく)

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