【変わらないという強み】アウディRS5スポーツバックへ試乗 450psのクワトロ

公開 : 2020.06.10 10:20

フェイスリフトを受けたミドルサイズの高速アウディ、RS5スポーツバック。落ち着きとラグジュアリーさも一級の仕上がりです。メルセデス・ベンツやBMWが移り変わる中で、一層の注目を集めると英国編集部は予想します。

もくじ

大きく変わらないことが最善の策
パフォーマンス・モデルらしいインテリア
掴みやすい動的性能のキャラクター
安全性が高次元で確保されたオンロード走行
時代とともに高まるアウディRS5の訴求力
アウディRS5スポーツバック(英国仕様)のスペック

大きく変わらないことが最善の策

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
マイナーチェンジを受けたRS5スポーツバック。一部のRSモデルは、大きく変わらないことが最善だと、アウディは考えたのかもしれない。

メルセデスAMGのCクラスを個性的にしてきたV8エンジンは、間もなく消滅する。新しいBMW 4シリーズがまとう、フロントグリルへの心構えはできているだろうか。新しいM4にも、あのノーズが付くはず。

アウディRS5スポーツバック(英国仕様)
アウディRS5スポーツバック(英国仕様)

取り巻くプレミアム・ブランドの動向を見ると、ドイツ製ハイパフォーマンスカーを欲するドライバーは、アウディRS5を試乗する機会が増えるかもしれない。少なくとも、2年ほどは。アウディに初めて触れる人は、優れた質感に強く惹かれることだろう。

2020年版のRS5は、スタイリングの手直しが施され、インテリアはアップデートされた。少し古びて感じられたデザインは、最新版と呼ぶのに充分なものとなった。

一方で、エンジンや駆動系統で新しいトピックはほとんどない。エンジンは、ポルシェと共同開発した2.9LのV型6気筒ガソリン・ツインターボ。最高出力450psで、従来通りにエネルギッシュなサウンドを奏でる。

トランスミッションも変わらず、8速AT。トルクベクトリング機能の付く四輪駆動システム、クワトロを採用する。

サスペンションは5リンクのスチールコイルで、アダプティブ・ダンパーが標準装備。ダイナミック・ライド・コントロール(DRC)も備わる。もともと人気のなかった可変ステアリングのオプションは、英国では選べなくなったようだ。

パフォーマンス・モデルらしいインテリア

英国のRS5には、3段階のトリムグレードが用意され、ボディタイプはクーペとスポーツバックの2種類。4ドアのスポーツバックと比較して、2ドア・クーペの方が車重は35kg軽量だ。

カーボンファイバー製のルーフを選択すれば、さらに軽くすることもできる。英国での販売価格は、マイナーチェンジ前と変わらない。

アウディRS5スポーツバック(英国仕様)
アウディRS5スポーツバック(英国仕様)

今回試乗したのはRS5スポーツバック。着座位置がやや高く、前席のヘッドルームは筆者には狭く感じられた。一方でハイパフォーマンス・モデルらしいインテリアがお好みなら、超が付くほどスマートで、綿密にデザインされたRS5の車内は気に入るだろう。

最新のMMIを採用したインフォテインメント・システム用モニターの位置は高く、ロータリー・コントローラーは省かれた。操作するには腕を高い位置へ伸ばし、モニターを触れるしかない。システム自体はとても洗練され、操作しやすい。

メーターパネルは、バーチャル・コクピットと呼ばれる全面モニター式。グラフィックは鮮明で、表示レイアウトは変更ができる。

筆者が注目したのが、夜間走行時の設定。中央のモニターを完全に消し、メーター用モニターの明るさを最小限に抑えることが可能となっている。夜間ドライブで、人工的な光を長時間受けることによる目の疲労を、かなり軽減してくれる。

運転の集中力や、進行方向への視線維持にも、大きな違いをもたらすはず。他の自動車メーカーも、アウディの方針に習ってほしいところ。

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