【世界初の量産V6を搭載】ランチア・アウレリアとフラミニア 評価のわかれたクーペ 前編

公開 : 2020.10.24 07:20  更新 : 2020.12.08 08:40

世界初の量産V6エンジンを搭載

ラグジュアリー路線のフラミリアと比べると、アウレリアはアスリート系。フラミリア・ザガートですら、モータースポーツでのエピソードは残っていない。

1950年代を通じて、アウレリアは多くのレースシーンで活躍。ミッレ・ミリアやル・マン、タルガ・フローリオなどで、ランチアを強くイメージ付けた。

ランチア・アウレリアB20 GT S6/ランチア・フラミリア・クーペ 2.8
ランチア・アウレリアB20 GT S6/ランチア・フラミリア・クーペ 2.8

アウレリアは、ジャンニ・ランチアの指揮のもと、伝説的な技術者のヴィットリオ・ヤーノが設計を手掛けている。後継モデルには太刀打ちできない、成り立ちの上での感情的な強みがある。

50年に及ぶ歴史の革新的なブランドとして、アウレリアには卓越した内容が期待された。その結果、世界初の量産V6エンジンを搭載し、トランスアクスル・レイアウトを採用する。

リア・サスペンションは先進的なセミトレーリングアーム式。当時のランチア水準でいっても画期的で、高い洗練度を備えた内容だった。さらに4ドアサルーンのベルリーナより小さく軽量なボディも、当然のように派生した。

1951年のトリノ・モーターショーで登場したのが、B20 GT。2.0Lエンジンに2+2レイアウトのファストバック・ボディをまとった。サルーンよりホイールベースも短い。

最高出力76psで、最高速度は160km/h。グランドツアラーというクーペ・スタイルを提示した。

イタリアの高速道路を、3.0Lや4.0Lエンジンのモデルと同様に安楽にクルージングでき、長距離を短時間でこなした。それでいてステルビオ峠では、ミシュランXタイヤを有効に使った走りを楽しめた。

この続きは後編にて。