ホンダ、ブラジル新四輪車工場の建設を開始

2013.11.27

ホンダのブラジルにおける四輪車の生産販売会社であるホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダは、サンパウロ市より北西に200kmにあるイチラピーナ市に建設される新四輪車工場の着工記念式典を行った。式典にはサンパウロ州知事ほか、政府当局者、地元関係者および取引先様など約300名が出席。ホンダからも伊東孝紳代表取締役社長執行役員が出席した。

この新工場の稼働開始は2年後の2015年を予定。敷地面積580万㎡の土地取得と設備購入、建屋建設費用を含めた投資額は約10億レアル(約430億円)で、年間生産能力は12万台、従業員数は約2,000名となる。稼働開始時は、新型フィットを生産、その後もグローバルで需要が高いフィットクラスの小型車で生産機種の拡大をしていく予定だという。製造工程のショートプロセス化や塗装工程に最新技術を投入することで環境への取り組みを進めるほか、最適な自動化技術を投入することなどにより、高効率な生産体制を目指す。

この新四輪車工場の稼働により、ブラジルでは既存のスマレ工場とあわせたホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダの年間生産能力は、現在の12万台から24万台となる。南米現地開発強化のため、現在スマレ工場内に建設中の新四輪研究所は、年内に本格的な活動を開始する予定で、ブラジルのニーズにあった商品を開発していくという。

伊東孝紳代表取締役社長執行役員は、「ホンダにとって世界第四位の自動車市場であるブラジルは大変重要であり、研究開発や生産能力を強化しています。今回着工した新工場の稼働により、今後もブラジルのお客様の期待を超える魅力ある商品を、早く、安く、低炭素で、幅広く提供してまいります。」とコメントしている。

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