【フロント一新】日産のフラッグシップEV『アリア』『アリア・ニスモ』マイナーチェンジ 外部給電も可能に

公開 : 2025.12.24 17:05

日産の電気自動車のフラッグシップ『アリア』がマイナーチェンジを受けました。より繊細で洗練されたフェイスリフトとともに、インフォテインメントシステムへのグーグル採用や日本市場に合わせた乗り味の変更、外部給電への対応などの改良が行われました。

日産アリアをマイナーチェンジ

日産自動車は12月22日、『日産アリア』のマイナーチェンジを実施し、2月20日より販売する。併せて高性能モデルの『日産アリア・ニスモ』の改良モデルも3月19日に発売される予定である。

アリアは2021年に日産ブランドを象徴するフラッグシップEVとして登場、力強い加速と静粛性、快適な室内空間が高い評価を得ている。

日産アリアのマイナーチェンジを実施、2月20日より発売。
日産アリアのマイナーチェンジを実施、2月20日より発売。    日産

今回の改良ではフロントフェイスの一新と内外装への新色の設定、グーグル搭載のインフォテインメントシステムの採用と、カーナビと連動してバッテリー温度を最適化し効率を向上機能の追加、サスペンションとディスタンスコントロールの改良による乗り味の向上などが図られた。

改良新型『日産アリア』の価格は667万5900円(B6・2WD)から807万2900円(B9 eフォース)となる。『日産アリア・ニスモ』の価格は後日の発表となる。

よりクリーンで未来的なデザインに

『タイムレス・ジャパニーズ・フューチャリズム』をテーマとしたエクステリアは、フロントデザインを一新した。

グリル部をボディ同色とすることでシームレスでクリーンな印象を与え、さらに日産のシグネチャーフェイスである『Vモーション』を車両外側に配することでシンプルで力強い存在感をもたらした。

日産アリアのマイナーチェンジを実施、2月20日より発売。
日産アリアのマイナーチェンジを実施、2月20日より発売。    日産

新デザインの20インチアルミホイールはアルミと樹脂のコンビネーションで構成され、繊細なデザインにより印象的なコントラストをもたらし、クルマ全体に洗練された印象を際立たせている。

ボディカラーには、オーロラの光からインスピレーションを得た新色の『プラズマグリーン』と『ミッドナイトブラック』を組み合わせた、EVらしい清らかで未来的なカラー『翡翠乃光(ヒスイノヒカリ)』が新たに設定された。そのほか、2種類と2トーンカラーと5種類のモノトーンカラーが用意される。

インテリアには、新色の『ホワイト/グリーン』を設定、落ち着いたトーンのグリーンのレザー素材を新開発、ライトグレーとのコーディネイトにより先進的な世界観を表現している。

EVライフを豊かにする先進装備を搭載

改良を受けた『アリア』と『アリア・ニスモ』には、インフォテインメントシステムに新たにグーグル搭載の『ニッサン・コネクト(Nissan Connect)』を採用、『グーグル・マップ』『グーグル・アシスタント』『グーグル・プレイ』の各機能に対応した。

ナビゲーションにグーグル・アカウントを同期すると、充電スポットを予測したルート検索やお気に入りの場所、あらかじめ保存したルートなどをスムースに表示可能となる。

日産アリアのマイナーチェンジを実施、2月20日より発売。
日産アリアのマイナーチェンジを実施、2月20日より発売。    日産

また、ニッサン・コネクト・サービスアプリ機能の『ドア to ドアナビ』を使用すると、充電残量を考慮して必要な充電を加味したルートを乗車前からナビゲーションに共有することで、よりスマートに、乗車後すぐに出発できるようになる。

さらに、ナビゲーションシステムと連動し、走行ルートに応じてバッテリー昇温を自動で制御する『ナビリンクバッテリーコンディショニング』を採用することで、エネルギー消費量を最適化するとともに、充電速度の向上にも貢献する。

そのほかにも、車体の充電ポートに接続する『AC外部給電コネクター』を使えば、ドアをロックした状態でも1500Wの電力を使うことができ、アウトドアシーンや災害時の非常用電源として活用できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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