【もはや差別化要素ではない】英GKN製電動パワートレイン 4メーカー13車種に採用

公開 : 2020.12.08 17:05

英国の大手自動車部品サプライヤー、GKNは、近々発売予定の4メーカー13車種に同社の電動パワートレインが採用されていると発表しました。業界の変化に伴い、サプライヤーの役割も変わっていると同社は語っています。

ソフトウェアやエレクトロニクスへ注力

text:Jesse Crosse(ジェシ・クロス)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

これまでに電動アクスルシステム「eAxle」を100万台以上販売してきた英国の大手サプライヤー、GKNオートモーティブは、同社のeDriveシステムを搭載した電動モデル13車種が間もなく発売されることを明らかにした。

自動車メーカー4社から発売される13車種は、四輪駆動のSUVからバッテリー駆動のコンパクトカーまで多岐にわたる。各モデルには、電気モーター、トランスミッション、インバーター、ソフトウェア、制御システムを一体化したGKNのeDriveシステムが採用されている。

レンジローバー・イヴォークPHEV
レンジローバー・イヴォークPHEV

GKNオートモーティブは、レンジローバー・イヴォークやフォード・フォーカスRSなどに採用されている全輪駆動システム「ツインスター」をはじめ、革新的なドライブドレインを多数開発してきたことで知られている。

電動化への移行に伴い、業界は大きな変化を迎えていると、GKNオートモーティブの電動パワートレイン担当役員、ディルク・ケッセルグルーバーは言う。

「トレンドは、USP(自社の強み)であるパワートレインから、コネクティビティ、自動運転、インテリアなど機能性と車内体験へと移行しています。今後、ブランド間でパワートレインが差別化要素ではなくなっていくでしょう」

ケッセルグルーバーによると、複雑な内燃機関やトランスミッションに比べて電気駆動系のドライブトレインが比較的シンプルなため、駆動系サプライヤーの役割が変わるという。

「電動化は成長の機会であり、当社はエンジニアリングの変革に投資しています。スキルセットを機械工学から、主にシステムソフトウェアやエレクトロニクスへと大幅にシフトさせています」

「当社はドイツとインドで従業員を増やしています。バンガロールにタタ・テクノロジーズ社と共同で技術センターを開設し、ソフトウェア・エンジニアリングに焦点を当てています」

「あらゆる種類のトランスミッションを供給できます。最も重要視しているのは固定ギアの1速トランスミッションですが、いつでも2速トランスミッションを追加することができます」

電動モーターについても同様で、永久磁石同期モーターと非同期誘導モーター(レアアース未使用)が混在している。

GKNオートモーティブには、英オックスフォードシャー州にあるジャガー・フォーミュラEチームと協力しているシステムチームもあり、ケッセルグルーバーによれば、レースの技術を市販車へ持ち込んでいるという。

「フォーミュラEの素晴らしさは、制御技術、パワーエレクトロニクス、モーターについて多くの知見を学べることです」(ケッセルグルーバー)

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